レゾナック セキュリティインシデントについて公表(第四報)
株式会社レゾナック・ホールディングスは、2025 年 5 月 20 日付で「弊社にて発生したセキュリティインシデントについて(第一報)」をウェブサイトにおいて公表し、5 月 23 日付で「弊社にて発生したセキュリティインシデントについて(第三報)」を適時開示した。同件については緊急対策本部にて影響範囲等の調査を行い、迅速なシステムの復旧や平常業務の早急な再開に鋭意取り組んでいるという。
被害の全容把握や全面復旧には、今しばらく時間を要する見込みだが、現時点の状況を下記の通り報告した。以下、同社リリースより。
1. 経緯
5 月 20 日(火)未明に、当社および当社グループの一部サーバーや PC 内のファイルが改ざんされる障害が発生し、その後の調査でランサムウェアを使ったサイバー攻撃と確認したことから、迅速に対応を進めるべく緊急対策本部を立ち上げました。被害拡散を抑えるため、直ちにネットワークの遮断等の措置を行ったため、当社および当社グループ内のシステムが一部使用できなくなり、業務にも停止等の影響が生じました。その後、外部専門家の協力のもと詳細な調査を開始しました。
また、警察への被害の届け出や関係省庁との連携等を進めるとともに、関係者の皆様への影響を最小限に止めるべく対応を継続して実施いたしました。
2. 現在の状況と今後の対応
5 月 23 日(金)以降、一部の事業で安全が確認できたものから順次再開してまいりましたが、6 月 3 日(火)現在、業務正常化に向け残りの PC・各種システム・ネットワーク等の復旧を進めております。
現時点では、外部専門家による調査の結果、当社では当社グループおよびお取引先様の情報流出は確認されておりません。また、製品の生産および出荷は順次再開しております。
今回の原因として、外部の攻撃者が何らかの方法で当社グループのネットワークに侵入し、ランサムウェアを起動させたことを確認しております。今後このような事態を招かないよう、対策として、全サーバーおよび PC のウィルス検査、パスワードの再設定を実施するとともに、早期検知ツールの導入等の技術的対策、インシデント監視体制の強化、従業員向け教育の強化等を実施してまいります。
なお、本件による業績への影響については引き続き精査中であり、今後の業績に重大な影響が認められる場合には速やかに公表いたします。
また、今後、新たな事実が判明した際には逐次お知らせしてまいります。
お取引先様にはご迷惑とご不便をおかけしておりますことを、重ねてお詫び申し上げます。
以上
(IR universe rr)
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