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5月の銅の概況及び6月の見通し 橋本アルミ(株) 橋本健一郎

予想レンジ 

LMEセツル     9400-10200ドル        →

    建値     136万-155万円          →↑

    為替     141~148円 (1か月間TTM)      →

 

■国際概況

米中通商の不透明感再燃・リスクオフや米景気の底堅さによるドル高圧力などの下落要因もあったが米中通商摩擦の緩和・関税引き下げやドル安進行を好感しUP

月末日 スタート価格から419ドルUPの9623ドル。

■前月の経済指標    

◆月間のドル/円レート (TTS)

144.06 → 144.87(円)

 

出典 MIRU

 

【国内指標】                                          

【自動車生産】

生産動態統計によると4月の自動車生産台数は前年比+4.2%の63万5619台

輸出は前年同月比‐2.8%の33万5600台                                              

 

 

◆自動車販売台数

日本自動車販売協会連合会によると5月の自動車販売台数(軽除く)は前年比+0.9%の20万3523台

 

 

自動車生産台数

出典 生産動態統計

 

自動車販売台数推移

出典 日本自動車販売協会連合会

 

【住宅着工戸数】

4月の新設住宅着工は,持家,貸家,分譲住宅が減少したため,全体で前年同月比26.6%の減少となった。また,季節調整済年率換算値では前月比42.0%の減少となった。

○新設住宅着工戸数は 56,188戸。

・前年同月比 26.6%減, 3か月ぶりの減少

○新設住宅着工床面積は 4,177千㎡。

・前年同月比 27.6%減, 3か月ぶりの減少

○季節調整済年率換算値では 626千戸。

・前月比 42.0%減, 3か月ぶりの減少

 

 

【伸銅品生産】                

4月の伸銅品生産量速報値は、56,460トンで、前年同月比4%増加しました。これは2か月ぶりのプラス

 

出典 日本伸銅協会

 

【日本電線工業会発の出荷速報(推定)】

出荷量:47400トン(銅量ベース)

前年同月比:8.7%減

出荷数量は減少傾向

 

出典 日本電線工業会

 

◆貿易関連指標

【輸出】        

電気銅    +1.1%の5万9241t

スクラップ  -8.1%の3万2294t

 

輸出推移

 

【輸入】         

電気銅 +458.8%の1464t

スクラップ +30.4%の2万5225t

 

輸入推移

出典 財務省 貿易統計

 

■国内概況まとめ

【自動車】

【自動車生産】

生産動態統計によると4月の自動車生産台数は前年比+4.2%の63万5619台

輸出は前年同月比‐2.8%の33万5600台                                              

【自動車販売】           

日本自動車販売協会連合会によると5月の自動車販売台数(軽除く)は前年比+0.9%の20万3523台

 

【住宅着工戸数】

4月の新設住宅着工は,持家,貸家,分譲住宅が減少したため,全体で前年同月比26.6%の減少となった。また,季節調整済年率換算値では前月比42.0%の減少となった。

○新設住宅着工戸数は 56,188戸。

・前年同月比 26.6%減, 3か月ぶりの減少

○新設住宅着工床面積は 4,177千㎡。

・前年同月比 27.6%減, 3か月ぶりの減少

○季節調整済年率換算値では 626千戸。

・前月比 42.0%減, 3か月ぶりの減少

 

【伸銅品生産】

2025年4月の伸銅品生産動向(速報値)」によれば、**当月の総生産量は56,460トン(前年同月比+4.0%)となり、2か月連続の増加を記録。               

市場背景

自動車関連:国内需要は認証不正問題の反動で回復傾向。北米向けも堅調だが、トランプ関税の影響による駆け込み需要の可能性があり、今後の推移には注意が必要。

 

電子・半導体分野:AI・半導体関連の製品でリードフレーム需要が増加。スマートフォン、パソコン(OS更新に伴う)、ゲーム機向けの需要も高水準を維持。

 銅条               ▲     半導体・PC・ゲーム向け堅調。全体回復には至らず。

黄銅棒            ▲     ガス機器・データセンター向けが底支え

 

【電線】                 

出荷量:47400トン(銅量ベース)

前年同月比:8.7%減

出荷数量は減少傾向にあるが、単価の上昇により出荷金額は堅調。

自動車向けのみが明確な回復基調にあり、他の用途は引き続き低調。

銅価格の高止まりが、今後の動向に大きく影響を与える可能性がある。

 

【輸出】        

電気銅 +1.1%の5万9241t

スクラップ  -8.1%の3万2294t

 

【輸入】         

電気銅    +458.8%の1464t

スクラップ  +30.4%の2万5225t

 

【見通し】

【自動車】    

4月の自動車生産が+4.2%。5月国内販売台数が前年比+0.9%

販売、生産共に増加。

国内生産回復と北米需要堅調 → 業界回復を牽引

【伸銅品生産】 

**総生産:56,460トン(+4.0%)**で2か月ぶりにプラス転換。

AI、PC、ゲーム関連需要が堅調で、車載リードフレーム用の注文も回復傾向。

ただし、欧州・アジア向けが停滞しており、総需要の押し上げには至らず。

 

【電線】

出荷量:47,400トン(▲8.7%)

減少は5か月連続で、特に建設・電販部門の低迷が主因。

出荷金額は単価上昇により堅調だが、数量面では弱含み

 

【スクラップ景況予想】

銅建値が142万から144万へ一時147万まで上昇

(需給):

●供給>需要、在庫増の兆候あり。市中スクラップの流動性は悪化傾向。

●一部業者では価格下落を警戒して買い渋り・売り渋りの両極端が進行。

 

【LME・為替予想】

LME予想

●供給面(南米中心):

チリ・ペルーの鉱山にて労働争議や水不足が継続

●需要面(中国中心):

5兆元規模の景気刺激策(2025年5月発表)により、インフラ用銅需要が6月に本格化する可能性。

国家備蓄局(SRB)の買い増し観測もあり、強い現物需要が相場を支える。

これらを踏まえた今月の銅価格は 9400-10200ドル(セツル)との予想。

●為替予想 141円~148円

短期的には円安圧力が強まる可能性がありますが、中長期的にはドル安・円高方向への動きも想定

銅建値に関しては136万-155万円程度と予測。

 

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