大手電池メーカーのGSユアサが滋賀県守山市で建設予定の電気自動車（EV）向けリチウムイオン電池工場の着工を一部延期するもようだ。6月20日付の日本経済新聞が6月19日までにわかったと伝えた。建設地の埋蔵文化財の調査遅れなどが原因で、最大3年間延期するという。GSユアサ側の発表はまだ。
GSユアサは守山市内の2カ所で工場を建設する。このうち、2028年ごろに完成予定だった笠原町の工場の建設を延期する。土地造成に向けて埋蔵文化財の採掘調査をしているが、想定より時間がかかる見通しとなったもようだ。もう1か所の横江町の工場は、予定通り2027年4月に稼働させるという。
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両工場の建設はホンダとの共同事業で、経済産業省からの支援対象でもある。しかし、世界のEV市場の低迷が長引く中、車載電池への積極投資を疑問視する見方も浮上していた。6月20日の東京株式市場で、GSユアサ株は2573.50円と前日比1.02%安で終えた。工場建設延期を惜しむ売りは限定的だった。
(IR Universe Kure)
