大平洋金属、MiRESOとベリリウム販売等の資本業務提携スタート
8月7日、大平洋金属株式会社(以下、大平洋金属)は株式会社 MiRESSO(以下、MiRESSO)との間で「ベリリウム製造販売事業」及び「低温精製技術の技術プラットフォーム事業」の事業化に関する資本業務提携(以下「本資本業務提携」)契約を締結し、MiRESSO が実施する第三者割当増資(以下「本第三者割当増資」)を引き受けることとなったと発表した。
1.本資本業務提携の目的
同社は、MiRESSO との間で 2024 年 10 月 25 日付で包括的業務提携契約を締結しており、事業化の一環として、当社製造所内に MiRESSO のベリリウム製造パイロットプラントを整備することとしている。今般、さらに 2025 年7月 29 日付で本資本業務提携契約を締結し、当該パイロットプラント「BETA」(Beryllium Testing plant in Aomori)の建設に関する投資として第三者割当増資 15 億円を引き受けることとした。
本資本業務提携は、2025 年4月 25 日付「大平洋金属 中長期戦略 PAMCOvision2031」策定の通知のとおり、成長投資として推進するベリリウム事業に関するものであり、両社の協力関係をより一層強固なものとし、当該製造販売事業の実現に向けた取り組みを加速していくものと考えている。
この新たな取り組みにおいては、同社の長年にわたり培った大規模な金属製錬のノウハウとMiRESSO の有するベリリウム製造技術との間には高いシナジーを見出しており、加えて、両社の協力関係の下、フュージョンエネルギーの社会実装への貢献を目指している。
なお、本資本業務提携は、MiRESSO が複数投資家を引受先として実施するシリーズA資金調達ラウンドに参画するものとしている。
2.業績影響
本資本業務提携契約の締結は中長期において両社の企業価値の向上や社会課題解決に資するものであるが、当社の 2026 年 3 月期連結業績に与える影響については軽微であると見込んでいるとの事である。
【参考】会社概要
MiRESSO は、ベリリウムの安定供給によりフュージョンエネルギーの社会実装を目指す国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)の認定を受けた核融合スタートアップ企業である。
法人名 :株式会社 MiRESSO
代表者 :代表取締役 CEO 中道 勝
所在地 :青森県三沢市
設立日 :2023 年 5 月 16 日
事業内容 :ベリリウムの製造販売事業、及び低温精製技術の技術プラットフォーム事業
URL :https://miresso.co.jp/
(IRuniverse Ryuji Ichimura)
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