〜秋田県で69年ぶりとなる新水力発電所が稼働〜
三菱マテリアル株式会社は、本日より小又川新発電所の営業運転を開始した。
小又川新発電所は森吉ダムを中心とした小又川水系の小又川第一、第二および第四発電所(*1)の効率的運用による電源増加を目的に建設計画された発電所。これまで未利用エネルギーとして放出されていた水を効率的に取り込み、小又川水系の発電能力は2,860kW、年間発電量は約13,400MWhの増加となる。
(*1)
小又川新発電所の竣工に伴い、小又川第一、第二発電所は2022年10月に廃止となった。
小又川新発電所は、森吉ダム直下の小又川第四発電所の放流口から直接取水(取水量13.0m2/s)し、導水路トンネルにより約8.5km下流に水を導き、有効落差約90mを確保して10,326kWの発電。発電された電力は、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)を活用して全量社会に供給する。河川環境を保全しながら、小又川水系の水力を利用した再生可能エネルギーを長期安定的に供給することで、効率的な水資源の活用が実現可能。
発電所建設にあたっては、既存の水力発電所の電力(再生可能エネルギー)を使用することで、環境影響を最小に抑えた。なお、小又川新発電所操業によるCO2削減量(*2)はおよそ9,800tとなり、これは40年生のスギ人工林約1,100ha分のCO2吸収量(*3)に相当。
(*2)
新発電所操業による年間のCO2削減量:「今村・長野(2010) 日本の発電技術のライフサイクルCO2排出評価 電力中央研究所報告、研究報告」中に記載のある2009年のデータを用いて、同社で算出。
(*3)
林野庁ホームページ情報をもとに同社で算出
同社の水力発電事業は百年を超える歴史があり、再生可能エネルギーのなかでも地域社会に欠かせないベース電源となる。
(出典:三菱マテリアル)
(IR universe rr)