経済産業省は2023年4月11日、2023年度第1四半期(2023年4-6月期)鋼材需要見通しを発表し、内、特殊鋼鋼材需要見通しでは、国内需要は前年同期比6.3 %減の271万トン、輸出は同17.7%減の105万トンとした。特殊鋼鋼材計では377万トン、前年同期(417万トン)比で、9.8 %減となる見通し。
ただし、半導体等の調達難による製造業への部品供給リスクは継続している上、流通段階における在庫状況にも注視が必要なことや、各国の景気動向の不透明感による輸出への影響、ロシアによるウクライナ侵攻の影響等もあり、鋼材需要が下振れるリスクが懸念されるとした。
特殊鋼鋼材における2022年度第4四半期(2023年1-3月期)実績見込みは、2022年12月12日に発表された需要見通しから、国内需要(271万トン)は32万トン、輸出(108万トン)は13万トン、計45万トンと大幅に下方修正され、424万トンから379万トンとなった。自動車の生産回復の遅れが大きく影響した模様。
特殊鋼鋼材第4四半期需要見込みから2022年度生産量を推定すると、1,544万トンとなり、2021年度生産量実績(1,720.1万トン)比10.2 %減となる見込みとなった。
2023年度第1四半期特殊鋼鋼材計の需要見通しは、下方修正した前期実績見込比でも、0.7 %減となる。
2023年度第1四半期(2023年4-6月期)鋼材需要見通し

詳細は4月11日の経済産業省による発表は下記をご覧ください。
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