世界の銅生産のセンターであるペルーとチリの対照的な10月生産実績がそれぞれの統計当局から公表されている。
要約: ペルーの銅生産は2.1%増加し、鉱業セクター全体が3.1%拡大。対照的に、チリは銅生産が4.4%減少し、鉱業セクターは6.8%の減少を記録。
ペルー:
ペルー国立統計情報研究所(INEI)によると、2023年10月の国内鉱業・石油・天然ガス部門は3.1%拡大。
金属鉱業サブセクターでは主に銅(2.1%増)がけん引し、亜鉛(10.4%増)、金(10.0%増)も増加。鉄鉱石とモリブデンは減少がありつつも、ペルーの銅生産は順調に推移。
石油・天然ガスサブセクターも2.81%拡大し、特に原油(9.8%増)と天然ガス液(4.3%増)の生産が増加。
チリ:
チリ国立統計局(INE)によれば、2023年10月の鉱工業生産指数(IPI)は1.1%上昇。
国内鉱業セクターは銅の採掘と加工の減少により6.8%減少。世界最大の銅生産国であるチリは、10月に464,311トンの銅を採掘し、前年同月比で4.4%減少。
製造業生産指数(IPMan)は9.5%上昇。特に化学物質・製品の製造が顕著な伸びを示し、電力・ガス・水道生産指数(IPEGA)も0.4%上昇。
(IRuniverse/MIRU S. Aoyama)