1月31日18時、山陽特殊鋼は、日本製鉄による同社株公開買付けによる完全子会社化・非公開化につて説明会を開催した。説明に使われた資料はこちら。説明は宮本社長が行った。
<本取引について>
〇完全子会社化・非公開化の概要
二段階買収ということで完全子会社化する。買い付け価格2,750円、53.08%、最終的に100%にする。この2,750円に至るまで日本製鉄と何回もキャッチボール、社外取締役4名からなる特別委員会を設置置してやってきた。専門家の助言も受けながらやってきた。
スクイーズアウトの手順は、90以上と90未満で変わるが、総額は705億円 で賛同表明した。

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇事業環境と本TOBへ賛同した理由
賛同した理由は以下の通り。

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇本取引のねらい
●特殊鋼グローバルマーケットでの企業価値の更なる向上
企業値向上に向けて何をやるかということ、特殊鋼事業の一体化、それから最適化。

出所:会社発表資料よりIRU作成
<本取引によるシナジー>
〇技術先進性の更なる強化・グローバルでの高付加価値化の推進
補足になるが、グローバルでの高付加価値の推進

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇グローバル戦略の更なる強化
我々は、電炉と特殊溶解設備があり、北欧には電炉が3基、インドには1基ある。日鉄は、室蘭と八幡地区に、それから製鋼所が尼崎にあり、光にはステンレスがある。それからREセンターも富津だけでなく、尼崎にもあり、一体となってやっていく。

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇CNへの取り組みの加速
カーボンニュートラル(CN)でいろんなことを率先してやっている。インドも再生エネルギー、電力で言えば半分ぐらい再エネになってきており、日鉄にとって意味があるのかなと思う。直近、SBT認証も取得。それから、北欧の電源がグリーンで安いことが、日鉄にとっても魅力的だと思う。で、日鉄は日鉄で 高炉の水素注入とか、2030年って考えると、やはり水素よりも電炉化ということでやらざるを得ない部分がある。

出所:会社発表資料よりIRU作成
<参考>
後は、TOBの概要などを添付した。
●本TOBの概要

出所:会社発表資料よりIRU作成
●24年度予想配当

出所:会社発表資料よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)