スデンレススクラップ市況は下落。親和ステールは9日から304系スクラップの買値をキロ当たり5円の下げを行うとアナウンス。日鉄系のJSPは同10円の値下げをアナウンス。
これにより、親和、JSPの304系スクラップの買値は175〜180円のレンジとなる、のだが、指標となるLMEニッケル相場が15,000ドルを割り込み、為替も円高に振れやすくなっていることから、今週にもさらに下げ、来週も下げと続落が予想される。
304スクラップは概ねキロ当たり170円が中心値になると思われる。
最近3ヶ月のLMEニッケル相場と為替円ドルTTSの推移
最近3ヶ月のNY株価と日経平均株価の推移
最近3ヶ月の304系スクラップ相場の推移
トランプ関税ショックにより世界中の株価ぎ急落。つれてコモディティーも下落。ステンレススクラップはそもそも需要が少ないなか、ニッケル相場と円安に支えられていた側面があったのだが、その相場が崩れるとたちまちスクラップ相場も崩れることとなった。しばらくは地合い弱めが続く見通し。
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そして、日本冶金も10日から304スクラップの買値をキロ当たり10円下げをアナウンス。大同特殊鋼、愛知製鋼も同じく10日から10円下げとアナウンスした。これで大方、下げが出揃った。大同、愛知の特殊鋼メーカー2社もステンレス鋼材の需要ふるわず減産が続く見通し。
ステンレスメーカー、特殊鋼メーカーの生産伸びず、アジアでの需要も伸びない(輸出が伸びない)とすれば、4-6月のステンレススクラップ市況はちょっと勝負が終わった感も仄見える。
(iruniverse yt)