インドネシア製鉄大手のブミ・ミネラル・スラフェシ(PT Bumi Mineral Sulawesi、PT BMS)は、6月3日、自社ホームページ上で、「韓国へのニッケルマットの輸出について住友商事と覚書を交わした」と発表した。住友側の発表はまだ。
プレスリリース:Bumi Mineral Sulawesi
大阪万博のインドネシアパビリオンで調印した。BMSは発表資料中で、今回の覚書について、「インドネシアのプラボウォ政権が目指す加工製品の輸出促進に沿ったものだ」と説明した。
BMSはインドネシアのユスフ・カラ元副大統領の財閥企業であるカラ・グループの傘下企業。同国のスラウェシ島でニッケル精錬所を運営している。主な製品はフェロニッケル、ニッケルマット、硫酸ニッケルで、車載電池向けが中心。住友商事以外にも、カナダ資源のトラフィグラ向けに20万ドル相当を販売しているのをはじめ、韓国企業や三井物産ともニッケル関連で提携している。
(IR Universe Kure)