エンビプロ・ホールディングス <5698> [東証P] が8月13日大引け後(16:00)に決算を発表。25年6月期の連結経常利益は前の期比31.8%減の12.1億円に落ち込んだが、26年6月期は前期比39.8%増の17億円にV字回復する見通しとなった。
直近3ヵ月の実績である4-6月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比49.8%減の2.2億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の2.8%→1.0%に悪化した。
2025年6月期の業績(実績)
売上高:前期比で減少。鉄スクラップ価格の下落や固定費(人件費など)の上昇が影響した。
経常利益:前期比で31.8%減の12.1億円に落ち込み。
当期純利益:親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比118.7%増の11.75億円と大幅な増益となった。これは、資源循環事業やリチウムイオン電池リサイクル事業が堅調に推移したことや、特別利益の計上が寄与したことによるもの。
配当:1株当たり15円(前期比9円増)。
2026年6月期の業績見通し
売上高:前期比12%減の430億円を計画しており、減収が続く見通し。
経常利益:前期比39.8%増の17億円と、V字回復を見込んでいる。
当期純利益:前期比11%増の13億円を計画。
配当:1株当たり15円と、増配後の水準を維持する方針。
今後の見通しとポイント
資源循環事業:金属市況の影響を受けにくい事業が堅調に推移しており、今後の成長が期待される。
リチウムイオン電池リサイクル事業:この分野も堅調で、業績に寄与している。
長期的な成長:今後の市場において、再生素材の需要が高まると予想されており、エンビプログループはこれに対応するため、様々な素材のリサイクルを計画している。
(IRUNIVERSE)