2025年9月22日~9月28日のバッテリー業界では電気自動車(EV)向けやモバイルバッテリーの安全性に関するニュースが多かった。発火事故などが相次いでいる現状が世界的に問題になっている。国交省が自動車メーカーに新たな確認試験を義務付ける。海外では中国がモバイルバッテリーのリコール品が136万件に上ったと報告した。
IR Universeは9月25日、東京国際フォーラム(東京・千代田)で、「第12回Battery Summit」を開催した。中国金属情報プロバイダーのSMM(上海有色網)と共催し、聴衆およそ130人超が参加した。懇親会の来賓に元経済産業大臣・電池産業議連会長代行の西村康稔衆議院議員が来場、挨拶に立った。
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<国内>
●国交省、EV電池の乗員保護性能確認試験をメーカーに義務付け 新型車2年後から
国土交通省は9月26日、ホームページ上で、「自動車メーカーに対し、EV電池の乗員保護性能確認試験を義務付ける」と発表した。新型車は2027年9月、継続生産車は2030年9月から適用する。
走行中のEVの火災時に乗務員の安全を確保できるかどうかの性能を確認する。
プレスリリース:報道発表資料:電気自動車等のバッテリー火災に対する安全性を確保します<br>~道路運送車両の保安基準等の改正について~ - 国土交通省
●産総研など、AI利用の電池リサイクルシステムを開発
国立研究開発法人・産業技術総合研究所(産総研、AIST)は9月25日、ホームページ上で、「安全な電池解体から選別回収までを自律制御で行い、貴金属・銅・レアメタルなどのリサイクルを高度化するシステムを開発した」と発表した。
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトに企業なども参画して開発した。
(出所:産総研発表資料)
プレスリリース:産総研:廃小型家電の無人選別プラントの実証を開始
●クボタ、万博内イベントで水素燃料電池トラクタのモデルを公開
クボタは9月22日-25日、大阪万博会場でのイベントで、自動運転可能な水素燃料電池トラクタのコンセプトモデルを公開した。
プレスリリース: オートノマス(自動運転)水素燃料電池トラクタのコンセプトモデルを大阪・関西万博会場で初披露 | ニュースリリース | 株式会社クボタ
●GSユアサ、リチウムイオン蓄電池設備を実験 大阪ガスの敷地内で
GSユアサ(本社:京都市)は9月25日、自社ホームページ上で、「10月から販売を予定しているパワーコンディショナ併設型リチウムイオン蓄電池設備を用いた大阪ガスとの共同実証を開始した」と発表した。
大阪ガス敷地内に蓄電池設備の試作機を設置し、複数の電力市場取引に対応するマルチユース運用の検証を行うとともに、蓄電池の性能や特性を活かした最適運用制御パターンと設備の動作を検証する。両社は2024年5月に共同実証契約を結んでいた。
(出所:GSユアサ発表資料)
●横浜市、モバイルバッテリーも週2でごみ回収へ
横浜市は9月19日、ホームページ上で、「12月1日から、ごみ集積所でのリチウムイオン電池の分別収集を始める」と発表した。現在収集している「乾電池」に、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池やボタン電池を加えて、新たに「電池類」として収集する。
(出所:横浜市プレスリリース)
<海外>
●「ICM Asia 2025」11月開催 MIRUメディアパートナー
リサイクル業界向け国際会議主催のスイスICM AGは、11月10日-13日に、上海で国際イベント「ICM Asia 2025」を開催する。IRuniverse/MIRUは公式メディアパートナーとして取材・参加を予定し、日本から30名規模の訪問団(視察ツアー)も組織予定。
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●中国、年初から今までのモバイルバッテリー回収は136万件 EV違法改造4800件
中国の国家市場監督管理総局は9月25日、2025年に入ってからの工業製品の品質に関する記者会見を実施した。同局によると、年初から現在までのモバイルバッテリーのリコールが135万件。EVの違法改造は4752件だった。
(出所:中国国家市場監督管理総局tの会見資料)
プレスリリース:市场监管总局今年以来工业产品质量安全监管 重点工作情况专题新闻发布会实录
●中国BYD、欧州での電池工場設置に意欲・外電
中国EVのBYDの欧州特別顧問を務めるアルフレド・アルタビラ氏は9月24日、「欧州での自動車生産が今後数年で拡大すると予測されることから、同地域でのEV用電池の生産が必要になる」との見方を示した。同日のロイター通信がイタリア・ミラノで開催された自動車関連会議での発言として伝えた。
(IR Universe Kure)