
株式会社エヌ・ピー・シー(本社:東京都台東区、代表取締役社長:伊藤雅文)は、10月8日、太陽光パネルリサイクル装置の新製品「EVAスクレーパー」の提供を開始したと発表した。同製品の導入により、同社のリサイクル装置のラインアップを拡充し、再資源化のさらなる向上を図っていく。
新製品の特徴
「EVAスクレーパー」は、同社独自のホットナイフ分離法®を用いたガラス分離装置の後工程として使用する装置で、使用済み太陽光パネルからセルシートを分離した後にガラス表面に残るEVA(樹脂)を、特殊なブラシでガラスを割らずに除去する。

- ガラス純度をさらに高め、水平リサイクルの価値を向上
- 1枚あたり約60秒の高速処理を実現 - 電気と圧空エアーのみで稼働可能なシンプル設計
- 除去したEVAを集塵機構で回収
これにより、ガラスを割ることなく不純物を減らし、より高い再資源化を実現する。

背景と意義
海外のガラスメーカーでは、同社ガラス分離装置で分離したガラスがすでに有価で回収され、2024年秋から数百トン規模でリサイクルが進んでいるという。国内でも再資源化と価値向上に向けた評価が進んでおり、同装置との組み合わせにより、水平リサイクルの普及拡大とガラスの価値向上を実現する。
装置概要
装置名称 EVAスクレーパー
処理スピード 約60秒/パネル
仕様 パネル投入・排出コンベアを含む単体装置
販売目標(国内) ガラス分離装置と合わせて200セット(廃棄量ピーク前まで)
(IR universe rr)