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加テック、銅の25年生産計画を下方修正 供給縮小の観測、銅価格を押し上げ

2025/10/09 11:22
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加テック、銅の25年生産計画を下方修正 供給縮小の観測、銅価格を押し上げ

 カナダ資源大手のテック・リソーシズは10月7日、自社ホームページ上で、2025年7-9月期の生産実績と2025年通年の生産計画を発表した。このうち銅の生産計画は41万5000トン-46万5000トンで、従前計画(47万トン-52万5000ドン)から下方修正した。世界の銅の供給量が一段と細るとの見方が強まり、銅価格の押し上げ要因になっている。

■アングロとの合併価格引き上げを画策か

 

プレスリリース: Teck Announces Completion of Comprehensive Operational Review and Updated Outlook

 

テックの7-9月期の銅生産・販売実績と25年生産計画

(出所:テック発表資料)

 

 テックは2024年には44万6000トンの銅を生産していた。7-9月期の銅の生産実績は10万4100トン、販売実績は11万300トンだった。亜鉛及び純亜鉛の生産計画は変更しなかった。

 テックは英アングロ・アメリカンとの合併を控える。合併は実質的にはアングロがテックを買収する形態を採るため、テックとしては銅価格の上昇を利用して合併価格を引き上げたいのではないかとの憶測も流れる。

 

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■銅価格は過去最高値に接近、供給縮小に拍車

 実際、銅相場は高騰している。ロンドン金属取引所(LME)での銅価格は10月8日に現物$1万738/tonを付けた。2024年5月に付けた過去最高値($1万857)に迫る。3か月先物は10月8日に$1万773、ニューヨーク商品取引所(COMEX)での現物価格は$4.876/lbだった。

過去3か月間のLMEとNYの銅現物価格の推移($/ton)($/lb)

 

 銅は8月に米資源フリーポート・マクラミンがインドネシアの鉱山で事故を起こし、供給が細るとの懸念が強い。テックの生産引き下げは供給縮小の観測を一段と強めることになる。

 

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(IR Universe Kure)

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