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グレンコア社の銅製錬所/精錬所救済案 豪州政府とついに合意へ 最大6億豪ドルの支援策

2025/10/09 13:30
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グレンコア社の銅製錬所/精錬所救済案 豪州政府とついに合意へ 最大6億豪ドルの支援策

 グローバルに事業を展開するスイス系資源大手のグレンコア社は10月8日、豪州クイーンズランド(QLD)州のマウントアイサ銅製錬所(Mt Isa Copper Smelter)およびタウンズビル銅精錬所(Townsville Copper Refinery)の操業継続に向けた支援策について、豪州連邦政府およびQLD州政府との間に基本合意書を締結したことを発表した。同社は2施設の閉鎖の可能性も視野に入れながら、救援策を求めて半年以上ものあいだ政府らと協議を続けてきたとされており、ついに合意に至った形と言えよう。両者は今後、詳細な正式合意の最終化に向けた協議を開始する予定だ。

 

 今回の救済措置の大枠は、上記2施設の今後3年間の操業継続に向け、変革研究の完了とその他の審査ポイントを条件として、最大6億豪ドルの支援を(最大2億ドルを3回に分けて)連邦政府および州政府から受けるというもの。ただし、オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)紙(10月8日)が伝えているところでは、グレンコア側は当初10億豪ドル超の支援を求めていたということだ。また、ロイター通信(10月8日)によれば、今回の出資は両者(連邦政府・州政府)が“均等に”行うという。

 

 グレンコア社は今回の決定に関して政府や協力者らへ多大な感謝の意を示し、マウントアイサ鉱山の銅製錬所は、地元だけでなく豪州全土の鉱石を処理するという点で国内唯一の製錬所であるとして、その重要性、希少性をあらためて説明。同時に、同社が今後6年間のうちにマウントアイサ地域全体で25億豪ドルの設備投資を計画していること、そして世界中で銅がますます重要性を増していることなども強調している。

 

 なお、同社によれば、上記2施設は600名の従業員が働いているだけでなく、地域サプライチェーン全体の数千の雇用を支える経済の礎でもあるといい、雇用維持の観点からも非常に重要であると考えられている。

 

 

(IRUNIVERSE A.C.)

 

 

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