
同社は、2025 年 1 月に株式会社レゾナック(旧 昭和電工株式会社)の石油化学事業が分社化して誕生した。以下、同社公表のコメントをそのまま紹介する。

北川進教授がノーベル化学賞を受賞されたことに、心からお祝い申しあげます。
今回の受賞は正に、永年にわたる研究活動とその成果が世界的に評価された結果であり、深く敬意を表します。
同社は、北川先生が世界に先駆けて発見し発展させてこられた「多孔性金属錯体」を同社プロセスに適用する検討を 2003 年に開始して以降、親しく「多孔性金属錯体」の特性を利用した材料開発に実践的なご指導を頂いております。
2009 年から6年間、北川先生をプロジェクトリーダーとする NEDO 研究委託事業であるグリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発では、「気体原料の高効率利用技術の開発」(*1)をテーマに、日本発の新しい機能性材料「多孔性金属錯体」の実用化を目指した研究開発に取り組みました。
また 2022 年からは、NEDO のグリーンイノベーション基金事業「革新的分離剤による低濃度 CO2 分離システムの開発」(*2)プロジェクトにも共同で採択され、革新的な CO2 分離剤の開発に向けご指導をいただいております。
本技術が実用化されると、現行技術では濃度が低く低コストでの回収が困難だったさまざまな排ガスから CO2の回収が可能となります。実用化は、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、大きく貢献するものと期待しております。
北川先生と当社は研究・開発分野を含め深い関係にあり、北川先生の受賞には、ひとしお強い感銘と喜びを覚えます。
引き続き当社をご指導いただくとともに、すばらしい研究成果を通して、次世代の研究者に勇気と自信を与えていただきたいと、心より願っております。
【クラサスケミカルについて】
クラサスケミカルは、2025 年 1 月に株式会社レゾナック(旧 昭和電工株式会社)の石油化学事業が分社化して誕生しました。
社名の「Crasus(クラサス)」は、ラテン語で明日を意味する「Cras」、英語の持続可能を意味する「Sustainable」、日本語の「暮らし」と英語で支えるを意味する「Sustain」を組み合わせた名称です。
同社は「明日のくらしを化学で支える」の実現に向け、カーボンニュートラルと循環型社会の構築をリードするとともに、ステークホルダーの皆さまから信頼され、地域と社会に必要とされ共生する企業を目指しています。
クラサスケミカル株式会社 https://www.crasus.co.jp
(IR universe rr)