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リファインバース 廃棄エアバッグ由来の再生ナイロン66樹脂開発を加速

2025/10/21 18:15 FREE
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リファインバース 廃棄エアバッグ由来の再生ナイロン66樹脂開発を加速

 リファインバース株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:越智晶)と東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大矢光雄)は、10月21日、廃棄エアバッグや端材を再生したナイロン66樹脂素材の開発に向けて協業をさらに深化させるため、MOUを締結し開発を加速すると発表した。

 

■背景
 年間に廃車となる自動車はおよそ273万台とされており※1、廃棄されるエアバッグは約1,900トン※2にのぼるとされてる。これまで使用されなくなった自動車に装着されていたエアバッグの多くはASRとして処理されており、ほとんどリサイクルされていなかった。一方で、欧州連合(EU)における自動車の循環設計および使用済自動車(ELV)管理に関する規則案の影響により、日本国内においても再生材の更なる供給・活用に向けた取り組みが進んでいる。

 しかし、エアバッグなどの複合材料は技術的な課題からリサイクルが進んでおらず、循環型社会の実現に向けた新たな解決策が求められていた。

 リファインバースでは、シリコーンゴムとナイロン生地を分離する独自技術を開発し2019年よりエアバッグを再生したナイロン素材「REAMIDE®」(リアミド)の事業を開始。全国各地の自動車解体事業者から自社で廃棄エアバッグを回収しており、現在では、回収先企業は100社を超えている。

「REAMIDEⓇ」は建材や結束バンドなど様々な製品や部品へ活用されていおり、今回、さらなる高品質を追求したエアバッグ由来のナイロン66樹脂「REAMIDEⓇ」の開発に向け、東レとの協業を一層強化する。
※1経済産業省 令和5年度自動車リサイクル法の施行状況  ※2同社調べ

 

■取り組みについて 
 エアバッグの端材回収や廃車からの回収、シリコーンの剥離、洗浄、リペレット加工の工程をリファインバースが実施し、コンパウンド処方設計や量産を東レが実施するという役割分担で開発を推進する。
 現在、ナイロン66樹脂に残存する異物をできる限り低減するため、剥離、洗浄、リペレット加工工程の最適化を進めており、従来品を上回る品質の「REAMIDEⓇ」の開発に成功した。

 開発した「REAMIDE®」は、日本国内で回収されたELV由来のPCR(Post-Consumer Recycled)材として初めて※3東レの品質要望をクリアできるレベルにまで改良された。
※3 同社調べ
 

~全国からエアバッグを回収し、再生したナイロン素材「REAMIDEⓇ」~
 リファインバースでは、全国各地を回り廃車エアバッグの回収を行っており、現在は約30都府県に回収網を広げ、回収先企業も100社を超えている。回収したエアバッグは、愛知県一宮市の自社工場で「REAMIDE®」に生まれ変わり、建材や結束バンドなどの製品として循環活用しているという。

 


廃車のエアバッグ

 


エアバッグ回収の様子


(IR universe rr)
 

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