オーストラリアのNyrstar社は現地時間10月21日、同国EFA(輸出金融公社)から、アンチモン生産プロジェクトの資金調達を巡り、条件付き支援書を受領したと発表した。
このプロジェクトは南オーストラリア州ポートピリーにある製錬施設で、現在開発中のパイロットプラントによって進められる予定である。
同社によると、このパイロットプラントは2026年初めに完成し、同年上半期は最初のアンチモン地金の出荷・輸出を見込んでおり、資金調達の支援次第では、28年までに年間5000トンの生産能力への拡大を見通している。
同社CEOハウエル氏には、今回のEFAからの支援書受領及び米豪のクリティカル・ミネラル・プロジェクトのパイプラインに加わったことに前向きな姿勢を示した。
また、同氏は「ポートピリーの既存インフラを活用することで、我々は米国とオーストラリアへのアンチモン供給確保において極めて重要な立場にある」と強調し、戦略的メタル供給網における同社の役割の重要性を述べた。
(IRuniverse Emma)