中国国有石油大手の中国石油化工(シノペック)と韓国LGグループ傘下のLG化学が、ナトリウムイオン電池向け材料を共同開発することで合意した。中国ネットニュースの澎湃新聞(The paper)が11月4日に伝えた。正極材や負極材を共同で開発し、商業化まで結びつける。将来的にはより高度な材料での協業を視野に入れているという。
ナトリウムイオン電池は、リチウムイオン電池に比べ主材料となるナトリウムが豊富なため製造コストの低下が見込めるが、エネルギー密度の点でリチウムイオン電池に劣る。両社は共同開発を通じ、材料面からナトリウムイオン電池の弱点克服と普及に貢献する構えだ。
シノペックは中国3大国有石油大手の一角で、採掘中心に上流業務を主業務とする中国海洋石油(CNOOC)、上下流ともに手掛ける中国石油天然気(ペトロチャイナ)に対し、主に下流の供給・販売事業を手掛ける。中国全土でガソリンスタンドを展開するため、近年は電気自動車(EV)充電設備拡充の関係から、車載電池で世界最大手の中国の寧徳時代新能科技(CATL)との関係が深い。5月にCATLが香港株式市場に重複上場した際には、長期保有を前提に株式を引き受けるコーナーストーン投資家として出資し、5億ドルを投じていた。
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(IR Universe Kure)