世界的資源大手のRio Tinto社が豪州タスマニア州北部にて運営を行なっているBell Bayアルミニウム製錬所は、タスマニア州の州営の水力発電会社Hydro Tasmaniaとの10年間にわたる現行の電力供給契約が12月31日に期限切れとなるにもかかわらず、次の10年間に関する契約更新が取り付けられていないことから先行きが不安視されていたが、10月6日、タスマニア州政府より、「タスマニア州政府は、原則合意に基づく12ヶ月間の電力供給契約を締結することで、Bell Bayアルミニウム製錬所の当面の将来を確保するための道を切り開いた」との報告があった。州首相の公式Webサイトに声明が掲載されている。
ただし「州政府は同(Rio)社および連邦政府と協力し、製錬所の長期計画策定に向けた取り組みを継続する時間を確保する」と述べられている通り、今回の契約は1年間の暫定合意であるため、ひとまず現段階での事業停止のリスクは回避できたものの、長期的に同事業を継続するためにはさらなる交渉・策が求められる。
1955年設立と、南半球で最初に建設されたという同製錬所は、経済効果年間7億豪ドルとタスマニア州経済の基盤であり、雇用数も多く、さらに“最も環境に配慮した”製錬所でもあるため、州政府は継続のため全力で取り組んでいく所存だ。Jeremy Rockliff州首相は、「同製錬所の将来を確保するため、あらゆる政府機関がRio社と協働を継続することが重要です」と述べている。
Nick Duiganタスマニア州エネルギー・再生可能エネルギー大臣は、「Hydro Tasmania社はBell Bayアルミニウムと誠意ある交渉を続けており、タスマニアの雇用と経済を最優先とする定款上の義務に沿った競争力のある商業的エネルギー価格が実現することを期待しています」とコメント。同氏もまた、製錬所の長期的な存続には連邦政府の支援が不可欠であるとの指摘を行なっている。
(IRUNIVERSE A.C.)