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チタン原料市場市況2025年11月 下落続く、二酸化チタン下げ止まらず悲観ムード

2025/11/11 19:44
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チタン原料市場市況2025年11月 下落続く、二酸化チタン下げ止まらず悲観ムード

 2025年11月のチタン原料市場は下落が続いている。用途の6割を占める塗料向け酸化チタンが下げ止まらず、原料となる鉱石や、合金向けスポンジチタンの値下がりも続いている。9-10月の例年のピーク期に需要が盛り上がらなかったことで、悲観ムードが市場を覆っている。

 

■酸化チタン、10年ぶり安値圏で下落続く

過去3か月間の二酸化チタン価格の推移(ルチルTi02 93%min Fob China)($/ton)

 酸化チタンは11月7日に仲値$1845/tonを付けた。2016年7月以来9年4か月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。10月16日から22日まで一時的に盛り返したが続かず、再び下落基調となった。

 FerroAlloyNetは11月7日までの週刊レポートで、「9-10月は例年チタン需要が高まる時期だが、大手の調達先からの新規の注文が限定的で盛り上がらなかった」と指摘した。11月以降は一段と需要が鈍るとの悲観ムードが広がっている。 

 

■鉱石と金属チタンは一段安、フェロチタン横ばい

 酸化チタンの不調を受け、原料となる鉱石価格も一段安となっている。10月29日に$250.5/tonと2020年7月以来の安値を付けた。合金向けの一般産業向けスポンジチタンも10月29日に仲値$6.493/kgに下落。こちらは2月以来8か月ぶりの安値圏となる。

 

過去3か月間のチタン鉱石価格の推移(TI02 50% Fe203.14%)(US/ton)

過去3か月間の一般産業向けスポンジチタン価格の推移( China)($/kg) 

 

 ほかは動きが乏しい。四塩化チタンとフェロチタンは9月から横ばい。ルチルも10月半ばから動かない。航空機向けスポンジチタン2023年初めから横ばいが続く。

過去3か月間の四塩化チタン価格推移(99.99%min EXW China)(Rmb/mt)

過去3か月間のフェロチタン価格の推移(Ti 70% EU)($/kg Ti)

過去3か月間のルチル価格の推移(95% Ti02 bulk Fob豪州)($/ton)

過去3年間の航空機向けスポンジチタン価格の推移($/kg)

 

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11月10日

 大阪チタニウムと東邦チタニウムは11月10日までに2025年7-9月期決算をそれぞれ発表した。当期純利益は大阪チタニウムが前年同期比28.6%減、東邦チタニウムが同38.2%減でいずれも大幅減益だった。

 

関連記事: 大阪チタニウム:26/3期2Q決算発表し、業績見通しを大幅上方修正するも・・・

関連記事: 東邦チタニウム:26/3期2Q決算発表。業績見通しを修正

 

10月27日

 大同特殊鋼は10が27日、愛知県の知多第2工場にチタン用真空アーク再溶解炉(VAR)を2基新設し、1基目が10月から稼働したと発表した。

 

関連記事:大同特殊鋼、知多第2工場のチタン用溶解炉稼働 26年7月に2基目――医療向けチタン合金の需要増を見据え

 

10月20日

 チタン世界最大手であるロシアのVSMPO−アビスマが労働時間の削減に踏み切ることが分かった。ロイター通信などが10月20日に伝えた。

 12月1日から2026年5月31日まで、バックスタッフを中心に週4日勤務を導入する。米ボーイング向けなどが滞る中、戦時経済の内需不振も重なり、生産需要が縮小しているためという。

 

10月17日

 米連邦航空局(FAA)は10月17日、ボ―イングの主力機であるB737maxの生産制限を一部解除した。

 

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(IR Universe Kure)

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