経済産業省は28日、同日に閣議決定された2025年度補正予算案を発表した。「鉱物サプライチェーン多角化・安定化事業」に937億円を計上したほか、永久磁石や先端電子部品分野の支援を行う「経済安全保障の確保に資するサプライチェーンの強靱化事業」として466億円を確保する考えだ。同強靭化事業は前年比9.1倍となる予算計上となっており、革新的な成果が期待される。
鉱物サプライチェーン多角化・安定化事業は、産業活動に不可欠なレアアースなどの重要鉱物について、供給源多角化のために民間企業による鉱山開発・製錬事業案件への出資を支援するもの。また、サプライチェーンへの原料の供給途絶を回避するために国家備蓄の強化等に取り組むことで、重要鉱物の安定供給確保を図る。
同日の閣議決定後に記者会見に出席した赤澤亮正経済産業大臣は、同事業について、「昨年と比べて微増」としつつも、「重要鉱物安定供給確保を通じて我が国産業のサプライチェーンを強靱化すべく、鉱山開発や製錬、それから、国家備蓄の強化」を行うと方針を示した。
経済安全保障の確保に資するサプライチェーンの強靱化事業は、地政学的環境変化による経済安全保障上のリスクの高まりに対応し、経済安全保障に資する産業・技術基盤を強化することが目的。永久磁石に170 億円、先端電子部品に12 億円を投じるほか、無人航空機に139億円、人工衛星に97億円、ロケット部品に49億円を計上している。
(IRuniverse K.Kuribara)