従来の破砕処理と比較し高い分離性能を実現/2026年4月より販売開始
株式会社エヌ・ピー・シー(本社:東京都台東区、代表取締役社長:伊藤雅文)は、12月18日、来年4月より、太陽光パネルリサイクル装置の新製品として「割れガラス分離装置」の提供を開始すると発表した。同装置の提供開始により、太陽光パネルリサイクル装置の製品ラインアップは4種類となり、ガラスの割れの有無を問わず、太陽光パネルの処理に対応できる体制を構築する。
■ 災害・運搬時に割れたパネルの処理に新たな選択肢
同装置は、災害や運搬時の衝撃などによりカバーガラスが割れてしまった太陽光パネルを対象に、特殊な機構を用いてガラスをかき取ることで、ガラスとセルシートを分離する装置。
分離後の
・セルシートへのガラス付着率
・分離後ガラスへのセル混入
・ガラスへのEVA付着量
に ついて、業界内で従来から用いられてきた破砕処理等の方法と比較し、良好な結果を確認してい流という。すでに既存装置を使用している企業からも、セルシートとガラスの分離性の高さについて評価を得ている。
■ 割れなし・割れあり双方でリサイクル性を向上
同社はこれまで、既存のガラス分離装置およびEVAスクレーパーにより、割れのない太陽光パネルのガラスを板ガラス原料として再利用する「水平リサイクル」を実現してきた。
今回新たに割れガラス分離装置をラインアップに加えることで、割れてしまったパネルについても、従来の破砕中心の処理と比較して、リサイクル性の向上が期待できる。
■ 省スペース・低騒音・高速処理を実現
同装置はコンパクトな設計のため、省スペースでさまざまな規模の処理工場に導入可能。また、割れガラスを扱う工程で課題となりやすい騒音についても、音圧レベル約80dBと低く抑えている。処理スピードは、既存のガラス分離装置やEVAスクレーパーと同等の1枚あたり約60秒での処理が可能。
■ 装置の概要及び今後の展開

(IR universe rr)