英ロンドン証券取引所に株式上場するスイス資源のソルゴールドは12月24日、自社ホームページ上で、「中国金属大手の江西銅業に身売りすると決めた」と発表した。売却評価額は8億6700万ポンド(約2100億円)。ロイター通信などの報道によると、江西銅業がソルゴールドに買収を持ち掛けるのは11月以降で3度目だった。12月初めまで拒否されていたが、急展開で合意したことになる。

プレスリリース:polaris.brighterir.com/public/solgold/news/rns/story/x4060pw
■江西銅業は既に筆頭株主、BHPなども出資
江西銅業は2020年からソルゴールドに出資しており、既にソルゴールドの発行済み株式のうち12.2%を保有する筆頭株主だ。今回は残りの株式を買い取って完全子会社とする。12月25日のロイター通信によると、ソルゴールドのほかの株主には豪BHPや米ニューモント・コーポレーションなどが含まれる。
評価額は江西銅業がソルゴールドの取締役会に正式に接触する直前である11月19日のソルゴールド株に対し、43%高い水準。ソルゴールド株は江西銅業が完全買収を持ち掛けていると伝わった後で、ロンドン株式市場で株価が高騰していた。
江西銅業は英国の買収規制に従い、12月26日までに確定的な買収提案を行うかどうかを決定する必要がある。順調にいけば、買収手続きは2026年1―3月期に完了する予定だ。
■エクアドルに銅・金鉱山を所有
ソルゴールドは南米エクアドルで銅や金の採掘を手掛ける。主力はエクアドル北部にあるカスカベル鉱山。この鉱山には、アルパラ・ポルフィリー銅・金・銀鉱床とタンダヤマ・アメリカ・ポルフィリー銅・金鉱床の2つの鉱床がある。チリ南部からエクアドル、コロンビア、パナマにかけて広がるアンデス斑岩帯に属する、銅埋蔵量が豊富な地域だ。
江西銅業は江西省政府系の老舗の国有金属企業で、銅生産では中国最大手。11月23日と12月2日にもソルゴールドに対し買収を提案したが、いずれも拒否されていた。その後、12月14日には上場する香港証券取引所で、ソルゴールドの買収計画に進展があったと予告。3度目の正直で買収実現にこぎつけた。
プレスリリース: 2025121400427.pdf
(IR Universe Kure)