アルミニウムの国際価格が急伸している。ロンドン金属取引所(LME)のアルミ価格は1月6日に3か月先物$3112/tonと、2022年4月以来およそ3年9か月ぶりの高値を付けた。実は値動きは株と足並みをそろえる。どちらもキーワードは「人工知能(AI)」だ。
過去3か月間のLMEアルミ価格の推移($/ton)

1月6日のLMEアルミ価格は前日($3051)からは2%、2025年末($2990)に比べると4%上昇した。現物価格は$3093だった。
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アルミ価格は同じく急騰する銅相場に連動している面が強い。しかし、独自の材料として電力不足・電気料金高騰による生産停滞への恐れがくすぶる。AI普及に伴うデータセンター需要に、生産に必要な電力を奪われ、供給が細るとの懸念が浮上している。
英豪資源大手のリオ・ティントは2025年10月、グループ企業である豪州最大のアルミニウム製錬所トマゴ・アルミニウムについて、電力調達問題から操業停止の可能性が浮上したと発表した。
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世界的なインフレ再燃に伴う電気料金の高騰で、アルミ生産が採算に合わなくなりつつある。その電気料金高騰の一因となっているのがAIというわけだ。このため、AI景気に沸く日経平均株価とアルミ価格は、実は歩を同じくして上昇している。
過去1年間のLMEアルミ価格と日経平均株価の推移($/ton)(JPY)

アルミ価格は2025年に対ロシア制裁などの影響で水準を切り上げた。2026年も構造的な供給不足は変わらない。そこにAI要因が追い打ちをかけける構図となっている。強気な見方は年を改めて一段と増えている。
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(IR Universe Kure)