豪州レアアース最大手であるLynas Rare Earths社は1月13日、同社の最高経営責任者(CEO)兼代表取締役(MD)を務めるAmanda Lacaze氏の退任を発表した。次期CEOへの円滑な移行のため、当会計年度末まで在任したのち退任する意向。12年間にわたり同職を務めたLacaze氏のLynas社への貢献は計り知れないもので(例えばCEO就任時の同社の時価総額は4億豪ドルであったが、現在の時価総額は150億豪ドルとのこと)、豪メディアは彼女の多岐にわたる多大な功績を称えている。
公式声明へのLacaze氏のコメントは以下の通り。
「Lynas社での12年間のどの日もが充実したものでした。この会社を、困難の多いスタートアップからASX50企業(筆者注:オーストラリア証券取引所(ASX)に上場する時価総額上位50社)へと導いたことは大きな誇りです。この期間の自分達の成果を大変誇りに思っています。ユニークな技術とノウハウを持つ素晴らしいチーム、そして今後の成長計画をサポートするバランスシートを備えた確かな手中に同社を委ね、私は去るのです。“Lynas 2025資本投資プログラム”を成功裏に完了し、“Towards 2030”成長戦略を開始した今こそが、この移行を行う適切な時期です」
なお、Lynas社からの声明によれば、同社は次なる成長段階を率いる新CEO選定プロセスをすでに開始したとのことで、社内外どちらの候補者も検討対象になるという。
豪大手メディアのオーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)紙(1月13日)が退任発表後のLacaze氏の発言を伝えているところによれば、同氏は鉱業業界での女性の進出に関して、二番手などの有能なポジションで見られる数に対してトップを務める女性の少なさを指摘しており、そのような観点から、自身の後任についても“女性であれば非常に嬉しい”と述べている。さらに、自身の今後については、新たな役職には就かず、今回をもって経営幹部としてのキャリアを終えるであろうとの見解を示している。
(IRUNIVERSE A.C.)