年明け以降、世界的な資源大手のRio Tinto社とGlencore社に再び合併の話が出ている。実現すれば世界最大の鉱業系企業誕生ということになり、目が離せない状況だ。
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両社は1月8日付でそれぞれ声明を発表し、“両社の事業の一部または全部の統合可能性に関する予備的協議を行っている”こと、そして“これには両社の完全株式交換による合併が含まれる可能性がある”ことを認めており、それ以降、公式声明や会見という形ではこの件への言及はまだ見られていないものの、合併が実現した場合の両社のポートフォリオの行く末や企業間の世界的な勢力図の変化、あるいは現在鉱業系企業で世界最大の看板を持つと考えられているBHP社の動向に着目するなど、メディアの報道は加速している。
1月8日の両社からの声明に立ち戻ると、“合併取引が起こる場合、裁判所認可のスキーム・オブ・アレンジメントにより、Rio Tintoのグレンコア買収を通じて実施される見込み”であり、ただし同時に、“取引条件や提案内容の合意に関して現時点で確証は何もない”ことも明記されており、グレンコア社は“適切な時期に追加発表を行う”と締め括っている。また、Rio社の方はこれに加えて、“2026年2月5日午後5時(ロンドン時間)までに、コード規則2.7に基づきグレンコアに対する買収提案の確固たる意図を発表するか、あるいは提案を行わない意向を発表するかのいずれかを行う”と述べている。
なお、両社の合併話は、過去にも二度ほど出ていたという。その時(2014年、2024年)は失敗に終わったわけだが、豪大手メディアのオーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)紙は、今回はそれらの時より有利な要素が多いと指摘しており、前回、前々回より合併の可能性には真実味があるようだ。前回合併話の出た2024年から現在までの間にRio社のCEOが交代したこと(現CEO:Simon Trott氏)も関係しているものと考えられている。
さらに、現在世界2位のBHP社に関する報道も多い。“アナリストらはBHPがグレンコア買収の争いに介入する可能性があると指摘している”(AFR、1月12日)との報道がある一方で、“内部関係者やアナリストがロイター通信に明かしたところによると、豪州鉱業大手BHPは対抗入札を行う計画はないという”(オーストラリアン・マイニング、1月13日)との記述も見られる。現時点ではBHP社は沈黙を貫いているとのことで、BHP社の動向も含め、この巨大合併の可能性の行く末を注視したい。
(IRUNIVERSE A.C.)