銀・亜鉛事業に注力する豪Polymetals社は1月14日、2025年12月末日までの12月四半期の報告書を発表した。これによると同社は、同四半期中、主要プロジェクトである豪州ニューサウスウェールズ(NSW)州のEndeavor銀・亜鉛鉱山事業にて従業員2名の痛ましい死亡事故を経験した一方で、あるいはそうした悲劇にもかかわらず、同鉱山でのプロジェクトにおいて安定稼働に向けた継続的な進展を実現したという。
まず死亡事故については、昨年10月28日、Endeavor鉱山事業にて、採掘場の滞留鉱石除去作業中に設置中の弾道ディスクが意図せず起爆したことにより従業員2名が死亡したというもの。この事件後、同社は自発的に操業を中断し、独立調査と爆発物取扱手順の包括的見直しを実施。これらを経て、11月中旬から段階的に作業を再開したという。
同社は今回の四半期報告であらためて事の深刻さを語り、周りの協力や支援に感謝の意を見せている。同時に、社全体の稼働能力に関して、同社のDave Sproule執行会長は、“操業停止や従業員の欠勤・退職により生産性への影響はあったものの、現在は採用や研修の実施が事故前の水準に向けた能力回復を助けている”と語っている。
また、同社はこのような痛ましい事件のなかにありながらも、同プロジェクトから10月に初の亜鉛精鉱出荷を完了させ、続いて12月初旬には初の銀・鉛精鉱出荷を実現するという複数のマイルストーンを達成した。物流及び取扱プロセスについても、現在充分に確立されているとのこと。また、高品位銀鉱床であるアッパー・ノース・ロード(UNL)ゾーンの採掘が開始されたことも喜ばしく、計画上では2年間にわたり継続する見込みであると述べられている。
(IRUNIVERSE A.C.)