2月5日15時半、日本冶金工業は、26/3期3Q決算を発表し、業績見通しを据え置いた。3Q決算なので説明会は無い。
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<25年度3Q実績>
〇環境
ステンレス特殊鋼業界は、造船関連など一部分野の需要は堅調に推移したが、米国関税影響による内需失速懸念などから、需要回復が遅れ軟調な動きとなった。また、東アジア地域からの安価な輸入材の流入は継続している。
同社グループの戦略分野である高機能材分野は、AI業界の投資に伴う半導体生産関連向けやエネルギー需要増によるオイル・ガス関連向けは好調である一方、世界経済の不安定さから大型案件の具体化が先送りになるなど、幅広い分野で停滞する状況となった。
〇実績
3Q累計の販売数量には、前年同期比8.9%減(高機能材12.2%減、一般材7.0%減)となり、売上高は1,118億円(前年同期比195億円減)となった。利益面は、営業利益83.4億円(同48.5億円減)、経常利益75.2億円(同54.5億円減)、当期利益54.8億円(同36.1億円減)となった。
図表1、26/3期3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<26/3期通見通し>
同社グループを取り巻く事業環境は、ステンレス一般材市場での輸入材の動向、各国の通商政策等による海外経済への影響、急激な為替や原料相場の変動など、依然として先行き不透明な状況が継続することが予想される。
同社グループとしては、引き続きステンレス一般材の適正なロールマージンの確保に努めるとともに、高機能材分野では半導体生産関連向けやインド、中東のオイル・ガス関連向けなど需要が堅調な市場での拡販を進めていく。
3Qまでの進捗率が計画並みで推移していることから業績見通しを据え置いた。
図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<参考>
図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)