2月9日14時、SWCCは26/3期3Qの決算を発表し、通期見通しを据え置いた。3Qのため、決算説明会を行わないが、資料を作成している。
<26/3期3Q概要>
〇3Q経営環境
●脱炭素社会や半導体・デジタル関連需要に向けた投資拡大。
●工事案件の年間平準化の動きは継続も、例年通りQ3に工事案件が集中。
●世界の自動車販売台数は、上期に緩やかな回復が見られたものの、下期に入り減速傾向。
●電線業界においては、電線全体の需要は微減。
●銅の国内建値平均価格は、前年同四半期より大幅に上昇。
〇売上高
電力インフラ、通信ケーブル事業の業績好調、銅価高騰により前年同四半期比増収。
【主な事業分野別状況】
・エネルギー・インフラ・・電力インフラ向け需要は引き続き好調。建設関連向けはQ2以降回復傾向。
・通信ケーブル・・・・・・米国AIデータセンター向けe-Ribbon®の需要は大幅に拡大。
・半導体・・・・・・・・・・・拡販を目指す中国半導体検査装置市場は好調でコンタクトプローブの需要は増加。
・自動車・・・・・・・・・・・自動車メーカにより差が見られ、ヒータ線需要は調整局面。
〇営業利益
電力インフラ、通信ケーブル需要が好調に推移し、前年同四半期比増益。
〇実績
建設関連は例年通り3Q回復。 電力インフラ、通信ケーブル事業も好調により、増収・増益にて、共に過去最高を更新。売上高・営業利益ともに順調な進捗。
図表1、26/3期3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇増減要因
●売上高
銅価格の高騰および第2の成長の柱である通信・コンポーネンツ事業の売上増により前年同四半期比増収。
●営業利益
コスト上昇は、販売価格転嫁と原価低減でカバー。建設関連の減少は期初想定よりも縮小。TOTOKU取得に伴う償却費も期初想定内。
電力インフラの収益性改善およびTOTOKU含む全体の売上増により前年同四半期比増益。
〇主要セグメント
●エネルギー・インフラ事業
国内の建設関連向けでは、人手不足や資材価格の高騰の影響により、依然厳しい状況が続いたが、3Qに入り回復した。こうした環境のもと、各種原価低減および生産性向上施策を推進し、着実に収益を取り込んだ。電力インフラ向けでは、変電所の老朽化対応や送配電網強化に向けた継続的な投資が進む中、工事件数の増加やSICONEXの増産投資効果により収益が拡大し、利益率も改善した。これらの結果、当事業における売上高は956億円(前年同四半期対比2.1%減)、営業利益は140億円(同8.5%増)となった。
●通信・コンポーネンツ事業
通信ケーブル事業は、米国データセンターの活発な投資を背景に、e-Ribbonの需要が下期に向け大幅に拡大した。半導体向けは、生成AIの普及を背景とした半導体市況が好調に推移し、コンタクトプローブは下期に入り中国向けを含め大幅増産となった。一方で、汎用巻線は、需要低迷が続いたほか、ワイヤハーネスは、中国市場において家電向け補助金政策の効果剥落により需要が減速し、厳しい状況が続いた。これらの結果、当事業における売上高は1,016億円(同34.0%増)、営業利益は54億円(同39.9%増)となった。
<26/3期業績見通し>
3Q類帰依が概ね会社計画並みで推移したため、業績見通しを据え置いた。
図表1、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<参考>
図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

注意:今期よりセグメント変更しているため前4Qは不明
出所:会社発表資料よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)