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古河機械金属:26/3Q決算発表、通期見通しを上方修正するも・・・

2026/02/09 19:36
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古河機械金属:26/3Q決算発表、通期見通しを上方修正するも・・・

 2月9日15時半、古河機械金属は26/3期3Qの決算を発表し、通期見通しを上方修正した。3Q決算なので説明会は無い。

 

<26/3期3Q実績>

〇実績

 売上高は、1,499億円(対前年同期37億円増)、営業利益は、76.1億円(同11.7億円増)となった。産業機械部門は減収増益、ロックドリル部門およびユニック部門は減収減益となり、機械事業全体では、減収減益となった。素材事業は、金属部門、電子部門、化成品部門ともに増収増益となった。また、不動産事業は増収増益となった。営業外収益に持分法による投資利益24.4億円ほかを計上した結果、経常利益は、97.6億円(同33.8億円増)となった。特別利益に、政策保有株式の一部売却を主とする投資有価証券売却益41.7億円ほかを計上し、税金費用40.9億円を計上した結果、当期利益は、96.6億円(同39.9億円減)となった。

 

図表1、26/3期3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

<主要セグメント>

〇産業機械

 売上高は、136億円(同11億円減)、営業利益は、9.3億円(同3.6億円増)となった。売上高については、コントラクタ事業は、橋梁の売上げの減少などにより、また、マテリアル機械は、砕石プラントの売上げの減少などにより、それぞれ減収となった。営業利益については、これらの減収要因はあったものの、利益率の改善、および前年同期に発生したマテリアル機械におけるプラント工事の遅延等に伴う追加原価の減少などにより、増益となった。

 

〇ロックドリル

 売上高は、260億円(同1.1億円減)、営業利益は、18.5億円(同3.6億円減)となった。国内については、油圧クローラドリルの出荷減、整備事業の売上げの減少などにより、減収となった。海外については、北米向けの油圧ブレーカおよびアフリカ向けの油圧クローラドリルの出荷増などにより、増収となった。

 

〇ユニック

 売上高は、215億円(同3.5億円減)、営業利益は、6.9億円(同1.8億円減)となった。国内については、ユニッククレーンの出荷減により、減収となった。海外については、アジア向けのミニ・クローラクレーンの出荷増により、増収となった。

 

〇機械事業合計

 産業機械、ロックドリルおよびユニックの機械事業の合計売上高は、612億円(同16.5億円減)、営業利益は、34.8億円(同1.8億円減)となった。

 

〇金属

 売上高は、713億円(同48億円増)、営業利益は、29.4億円(同12.3億円増)となった。電気銅の海外相場は、9,652.00ドル/トンで始まり、米中貿易摩擦による需要減退の懸念により、一時下落したが、その後はドル安を主因として上昇基調となり、地政学的リスクや米国の通商政策の影響などによる上げ下げはあったが、8~9月のチリおよびインドネシアの銅鉱山で発生した事故による供給懸念から上昇し、期末には12,504.00ドル/トンとなった。電気銅は、生産量が33,503トン(同662トン減)となり、販売数量は前年同期並みで、海外相場の上昇により増収となったものの、委託損益の悪化により減益となった。一方、電気金は、販売数量は減少したものの、海外相場の上昇により増収増益となった。

 

〇電子

 売上高は、49億円(同1億円増)、営業利益は、1.7億円(同1.3億円増)となった。高純度金属ヒ素は、国内向け販売単価の上昇により、また、窒化アルミセラミックスは、半導体製造装置向け部品の需要が回復し、増収となった。

 

〇化成品

 売上高は、77億円(同4億円増)、営業利益は、5.7億円(同0.9億円増)となった。酸化銅は、AIサーバー市場を中心としたパッケージ基板向け需要の回復により、販売数量が増加し、増収となった。亜酸化銅は、主要用途である船底塗料の一部顧客が生産調整を行った影響で、販売数量は減少したものの、銅価の上昇と価格改定などにより販売単価が上昇し、増収となった。

 

〇素材事業合計

 金属、電子および化成品の素材事業の合計売上高は、840億円(同53億円増)、営業利益は、37.0億円(同14.6億円増)となった。

 

<26/3期業績見通し>

 売上高および営業利益については、全体として前回予想を上回る見込み。産業機械部門では、大型プロジェクト案件の売上計上が翌期へずれ込む見通しであり、売上高・利益ともに前回予想を下回る見込み。電子部門においても、窒化アルミセラミックスの販売が計画を下回って推移していることから、同様に前回予想を下回る見込み。一方、ロックドリル部門では、欧州向けの油圧ブレーカの出荷増および円安の影響により増収を見込んでいるが、製品不具合対策費用の発生を見込んだことから、利益については前回予想から修正していない。また、金属部門については、海外相場の上昇を受け、売上高・利益ともに前回予想を上回る見込み。 経常利益については、営業利益の上方修正に加え、為替差益の発生等を見込んでいる。当期利益については、政策保有株式の追加売却による投資有価証券売却益の発生等を見込んでいる。

 

図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

図表3、セグメント別見通し(百万円)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

<配当について>

 期末配を10円増配し50円、結果、年間配当は70円から80円となった。

 

<参考>

図表3、四半期別業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

 26/3期4Q会社想定の銅価格の前提が12,000ドル/トンであるが、金属事業の利益が減益予想となっているため、会社側に確認後再度報告する予定。

 

 

(IRuniverse 井上 康)

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