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フジクラ:25年度3Q決算説明会を開催、業績再上方修正

2026/02/09 21:35
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フジクラ:25年度3Q決算説明会を開催、業績再上方修正

 2月9日15時、フジクラは14時に発表した25年度3Q決算を受けて電話にて説明会を行った。説明に使われた資料はこちら

 

 

<25年度3Q実績>

〇ポイント

 2年半ぐらい継続して、データセンタの需要の伸びが大きすぎて、この3Qも好調に推移した。売上高、各段階で3Q累計期間において過去最高となった。

 セグメント別は、情報通信事業は、生成AIの普及・拡大を背景としたデータセンタ向けの需要が引き続き伸長したことにより増収増益。

 一方、エレクトデスクが少し厳しい状況。年度頭から説明しているFPCの川下におけるサプライチェーン問題の発現と、こちらが3Q過ぎて本格的に発現した。加えて、新たな製造技術導入を通じて生産性改善を抜本的に行うということで、今年手を入れて、その成果が少し遅れた。さらに、コネクタ領域でも同様、他社も苦労しているようだが、競争の激化、それに、同社の場合、エレクトニクスの製造拠点、主にタイで行っているが、タイバーツが前年同機に対して割と高く進行していうこともあり、今期コスト増加になっていることもあり、川下のサプライチェーン問題(2Q時にも説明した)が、来年度に関しては、いわゆる川下の先が変わるということで、こちらが一過性と思っている。あとは為替の影響とかも一貫性の問題だと考えている。

 自動車事業、こちらは黒字基調であり、これに関して言うと、こちらの受注プログラムが端境期で、収益性を重んじて、プログラムを限定して取っている。今期に関しては、納入数量が減少、それから、ここも米国の関税の影響が出てくるが、主に北米のビジネスで銅価格高、LMEと米国のCOMEXの銅の市場それぞれあり、特に米国側のCOMEXはLME以上に上がっている。これが影響して電子減益となった。

 エネルギーは、引き続き国内の半導体もしくはデータセンタ、こちらの建設需要が高くて好調だった。

 

〇概要

 売上高が8,549億円、営業利益が1,422億円、営業利益率で16.6%、経常利益が1,501億円、当期利益が1,119億円という数字で、過去最高となった。

 為替は148円70銭と、前年同期は152円60銭だったので、これと比べると4円ほど円高。前年同期比(右から3列目)、売上高で20%増、利益が48%、当期利益が89%増と引き続き大きく伸長した。

 さらに、右側2列目、前回公表値と比較、進捗率が大きく、標準の75%余りで、後ほど説明するが、業績予想をさらに上方修正した。

 

図表1、25年度3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

〇営業利益増減

 為替が円高になったことで▲73億円ほど減資要因。初から盛り込んでいた米国の関税、こちらが▲22億円と実現した。年度で▲33億円ほどの見通しなのは変わらない。その他、実力要因で508億円増益になったが、売上増加に伴う限界利益の増加、データセンタ周り、情報通信が大変好調だった。原材料高騰、こちら、金や、その他のいろんな材料、やはり高騰あるが、今まで通り原価低減もしくは外貨転嫁で、それはユーザーに転換している。508億円の内訳は、情報通信が+592億円。エレクトロニクス、自動車は、実力要因では残念ながらマイナスだった。

 

〇特別損益及び税金項目

 資料7ページ参照。

 

〇B/S

 資料8ページ参照。

 

〇セグメント別

 セグメント別の数字は資料10ページの通り。11ページ以降にグラフを付けているが、情報通信部門の伸びが大きいことがわかる。営業利益率も19.8→24.6%と大きく改善。エレクトロニクスは、先のFPCで減少しているのが主因。利益率もバーツ高、競争激化もあり13.6→5.2%と悪化。

 12ページが自動車とエネルギー。自動車は若干減少。銅価高騰の影響で減益と書いているが、通期では売価繁栄が進み増益を見込む。エネルギーは前述の通り。13ページの不動産は堅調に推移。

 

<25年度予想>

〇修正ポイント

■ 情報通信事業における生成AIの普及・拡大を背景としたデータセンタ向け需要の伸長により、前回公表値を上回る見込み

■ 売上高、各段階利益は過去最高を更新し、売上高は1兆円を突破し、当期利益は1,500億円を見込む

■ 前年度比で、営業利益は1.4倍、当期利益は1.6倍と大きく成長。 売上高、営業利益は2期連続、経常利益は4期連続、当期利益は5期連続の記録更新となる

 

〇業績予想の概要

 売上高が1兆1,400億円、営業利益が1,150億円で、営業利益率が更に上がった17.1%を見込む。

 経常利益も2,040億円と大幅に増益。当期利益は1,500億円で、1株当たり当期利益がいよいよ500円を超えて543円。ROEが32%を見込む。

 

図表2、25年度見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

〇セグメント予想

 先ほど説明したように、情報通信がさらに伸長して大きな売上、利益を示すといったところす。

 

図表3、セグメント見通し(百万円)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

<株主還元>

〇25年度株主還元方針について

 25中期基本方針(2023~2025)では配当性向を30%と設定

 24年度実績が25中期の最終年度目標で示した売上高、営業利益を上回ったこと、また、3ヵ年累計のキャッシュ・フローが25中期を大きく上回る見通しであることから、25年度は配当性向を40%とする

 

〇配当予想について

 通期連結業績予想を上方修正する事を踏まえ、25年度年間配当予想を前回予想より25円増配し、215.0円/株(中間95.0円/株、期末120.0円/株)とする。

 

<参考>

図表4、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

 

(IRuniverse 井上 康)

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