東京製鐵は16日、2026年3月契約の鋼材販売価格について、H形鋼や縞H形鋼、I形鋼、溝形鋼の全品種は据置。この発表により、3か月連続で据え置き。国内では寒波や国政選挙、為替の影響もあり、全国的に荷動きが鈍い状況が続いている。
生産予定については2月全体で22万5000トン(前月同水準)、H形鋼が6万5000万トン(1万トン減)、ホットコイルは11万トン(5000トン増)[内、輸出は5000トン(5000トン減)]、厚板4万トン(1万トン増)。
物件価格や在庫販売価格は、前月から変更なし。H形鋼が10万5000円(前月比2000円増)、異形棒鋼が8万4000円、厚板が9万7000円。(2月16日午後から販売開始)
東京製鐵の基調コメントの概要は以下の通り。
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年始以降の米国市場は、関税措置による輸入鋼材の抑制効果と国内の底堅い景況感に支えられ、鉄鋼指標は続伸している。アジア地域でも、原料高と採算悪化を背景に値上げに転じる動きが垣間見られるが、足元は旧正月の大型連休もあり、鋼材取引は縮小している。また、3月初旬に中国の全人代を控えていることから、中国政府による過剰な鉄鋼生産の抑制政策への期待と、その国際市場への影響については、今しばらく慎重な見極めが必要である。引き続き、世界と中国の政治・経済情勢のほか、鉄鋼関連市場の動向を注視していく。
建材品種においては、新年度以降のロール(受注)問い合わせが増加している。物流施設やデータセンターのほか、工場などの新規設備投資案件が発注の詰めに入っているとの状況も聞こえ始めている。しかし、鋼材市況は回復基調が期待されていたものの、足元では寒波の影響に加え、国政選挙期間が重なったことで全国的に荷動きは冴えない状況が続いており、残念ながら停滞ムードが残っている。とはいえ、従来同様、市場の採算状況が厳しいことに変わりはなく、市況立て直しに向けた取り組みが待たれる。
鋼板品種は、昨年来より工作機械や産業機械分野で堅調な需要が続いており、今後もDX投資に関わる発注は持続すると予想される。自動車関連業種においても、系列による差はあるものの、回復基調が維持されている。一方で、建設および建設機械関連の需要は、未だ盛り上がりに欠ける展開となっている。また輸入鋼材についても、為替動向や中国の需給環境次第ではあるが、継続して注意が必要な状況に変化はない。他方で、新年度以降は政府主導の積極財政投入による国内経済の活性化も期待されるため、市場全体での収益改善を進める好機と捉えている。
以上のような状況下、鉄鋼メーカーの業績悪化は早急な対応を要する状態にある。しかし、今後の国際市場の見極めと、足元の品種ごとの国内マーケット状況を考慮し、今月は全品種据え置きとする。引き続き、需要に見合った生産を継続し、需給の調整に努めていく。
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また、小松﨑裕司取締役常務執行役員営業本部長は基調コメントに補足する形で以下のように見解を示した。
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海外市場ではメーカの値戻しの動きが見られた。さらに、旧正月の影響もあるため引き続きマーケットの動きを確認したい。
中国の全人代では内需拡大や積極財政・金融緩和の継続が見込まれるが、鉄鋼需給に関係する政策動向をこちらも注視する予定だ。全体的に今は判断ができないという温度感である。
国内では建材分野の需要が弱く、一部品種で底値感はあるものの、明確な回復には影響していない。また、為替の動きが前月では激しく、原料価格にも影響している。現在はコスト上昇圧力はあるが、需要が弱いという状況。温かくなる春ごろに向けて価格の引き上げを今月より、より強く意識するが、確信はない。
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2026年3月契約の品種別販売価格(O/T NET ベース価格、トン当たり円)は以下の通り。
H形鋼及び形鋼: 前月に引き続き据置。
H形鋼=10万3000円(2025年12月契約で3000円の値上げ後、3か月連続据え置き)
縞H形鋼=11万3000円(2025年12月契約で3000円の値上げ後、3か月連続据え置き)
I形鋼=10万4000円(2025年12月契約で3000円の値上げ後、3か月連続据え置き)
溝形鋼=9万9000円(2025年12月契約で3000円の値上げ後、3か月連続据え置き)
角形鋼管(コラム):前月に引き続き据置。
角形鋼管=11万8,000円(2024年10月契約にて1万円値下げ後、据置)
U形鋼矢板:前月に引き続き据置。
U形鋼矢板=11万2000円(2025年10月契約にて1万2000円値下げ後、据置)
異形棒鋼: 前月に引き続き据置。
異形棒鋼=8万2000円(2025年10月契約にて3000円値下げ後、据置)
厚板:前月に引き続き据置。
厚板=9万7000円(2025年10月契約にて3000円値下げ後、据置)
コイル類4品種:前月に引き続き据置。
ホットコイル=8万6000円(2025年10月契約にて3000円値下げ後、据置)
縞コイル=8万9000円(2025年10月契約にて3000円値下げ後、据置)
酸洗コイル=9万2000円(2025年10月契約にて3000円値下げ後、据置)
溶融亜鉛めっきコイル=12万1000円(2025年10月契約にて3000円値下げ後、据置)
以下カットシート類前月に引き続き据置。
熱延鋼板=9万1000円(2025年10月契約にて3000円値下げ後、据置)
縞鋼板=9万4000円(2025年10月契約にて3000円値下げ後、据置)
酸洗鋼板=10万1000円(2025年10月契約にて3000円値下げ後、据置)
申込締切日:2026年2月18日(水)12時まで]
(IRuniverse Oshiro)