豪Victory Metals社は2月16日、豪州をレアアース産業のリーダーにすべく、西オーストラリア(WA)州のCurtin大学と戦略的パートナーシップを提携したことを発表した。
この提携のもと、Victory社は、Curtin大学が主導し豪州政府が支援する“資源技術・重要鉱物開拓者”イニシアチブ(Resources Technology and Critical Minerals Trailblazer initiative)とコラボレーションし、豪州最大の粘土型重希土類資源であるWA州Cue地区近郊のNorth Stanmore重希土類(HREE)および戦略的防衛金属プロジェクトの開発を加速させる。
Curtin大学側はNorth Stanmoreを“国家的意義を持つプロジェクト”と評し、Victory社の技術チームと連携しプロジェクトの商業生産化に向けた必要調査を支援するとともに、プロジェクトの進展に伴い、水管理、リサイクル・回収技術、冶金学などの専門知識を持つスタッフを派遣する予定。また、WA州BurswoodにあるVictory社の施設にてパイロットプラントを共同開発することも計画されている。
“卓越した資源と世界トップクラスの研究”(Victory社CEO、Brendan Clark氏)の融合とのことで、同社が豪州レアアース業界をリードする立場を確立することを目指している一方で、より大きな視点では豪州を(世界における)レアアース産業のリーダーにする取り組みとしても期待がかかる。WA州のDavid Michael鉱山・石油大臣は、「この種のパートナーシップこそが、風力タービン、電気自動車、防衛技術、医療用途などの産業において不可欠な希土類元素の生産・加工分野におけるリーダーとしての州および豪州全体の地位を確立するのに貢献するものです」と称賛している。
なお、Victory社はNorth Stanmoreプロジェクトに関して、日本の住友商事との間でレアアース供給および協力ロードマップに関する拘束力のない基本合意書(LOI)を結んでおり、両社は2028年までの拘束力のある契約締結を目指し協議中である。
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(IRUNIVERSE A.C.)