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為替相場推移 TTS 3か月
(ヘビー屑分析)
■数量動向
1月単月は22万5,754トンと、前月(39万3,471トン)から大きく減少し、前月比57%。前年同月比でも80%と前年を下回った。
2026年はヘビー屑の統計コードが7204.49-110(6mm以上)と7204.49-190(その他)に分割されており、前年との単純比較には注意が必要とみられる。
■主要仕向け地別動向(1月)
韓国向け
5万97トン、前月比90%、前年同月比109%。前年をやや上回ったが水準は限定的。
台湾向け
6,700トン、前月比187%と増加。ただし前年同月比29%と依然低水準。
ベトナム向け
13万8,988トン、前月比72%、前年同月比91%。依然最大の仕向地だが前月からは減少。
バングラデシュ向け
8,153トン、前月比7%、前年同月比19%と急減。
マレーシア向け
1,071トン、前月比96%、前年同月比82%。
中国向け
1月は実績なし(0トン)。
その他
2万745トン、前月比75%、前年同月比196%。
■総括
2026年初は、前年後半にみられたベトナム・バングラデシュ向け主導の構図がやや調整局面となった可能性がある。ベトナム向けは依然として最大市場だが数量は減少し、特にバングラデシュ向けの落ち込みが全体数量を押し下げた。
また、2026年からの統計コード分割(7204.49-110/190)により、輸出統計の計上方法が変化している可能性もあり、今後の動向を見る上では品位別の輸出構成の変化にも注意が必要とみられる。
(表―3、グラフ―5)。


■数量構成比(12月→1月)
• 韓国向け:14% → 22%(上昇)
• 台湾向け:1% → 3%(上昇)
• ベトナム向け:49% → 62%(上昇)
• バングラデシュ向け:29% → 4%(急低下)
• マレーシア向け:0% → 0%(横ばい)
• 中国向け:0% → 0%(横ばい)
• その他:7% → 9%(上昇)
12月に大きな比率を占めていたバングラデシュ向けが急減した一方、ベトナム向けが6割超まで上昇し、韓国向けも回復した。
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■主要三か国の構成
韓国・ベトナム・バングラデシュの主要三か国合計は、
• 12月:92%
• 1月:88%
とやや低下した。
内訳を見ると、バングラデシュ向けの急減(29%→4%)により三か国集中度はやや緩和したが、ベトナム向けが62%と単独で6割を超える構成となり、依然としてベトナム市場への依存度が極めて高い構造となっている。
ヘビー屑輸出は、従来の三極依存構造を維持しつつも、足元ではベトナム偏重の色彩が一段と強まっている状況がうかがえる。
(グラフ―6)。

■金額動向
1月単月は105億86百万円と、前月(181億48百万円)から大きく減少し、前月比58%。
前年同月比でも81%と前年を下回った。
主要仕向け地では、ベトナム向けが前月比73%と減少したほか、バングラデシュ向けが同7%と急減。これが全体金額を大きく押し下げた。一方、韓国向けは前月比92%とほぼ横ばい、台湾向けは同190%と増加した。
全体として、前月に大きな比率を占めていたベトナム・バングラデシュ向けの縮小が、1月の輸出金額減少の主因となった。
(表―4、グラフ―7)。


■FOB単価動向
全体平均は、12月46円/kg → 1月47円/kgと1円上昇。
数量は大きく減少したものの、平均単価は小幅ながら上昇した。為替は引き続き円安基調にあるため、ドルベースでは実質的には横ばい圏、もしくはやや弱含みとみられる。
主要輸出先別(12月→1月)
• 韓国向け:46円 → 47円(上昇)
• 台湾向け:44円 → 44円(横ばい)
• ベトナム向け:46円 → 46円(横ばい)
• バングラデシュ向け:46円 → 44円(下落)
• マレーシア向け:65円 → 65円(横ばい)
• 中国向け:12月実績なし → 1月実績なし
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■総括
1月は数量減少の中でも平均単価は小幅上昇。韓国向けの上昇が全体単価を押し上げた。一方、バングラデシュ向けは単価が下落し、同国向け数量の急減と合わせて市場構成に変化がみられる。
ベトナム向けは数量こそ高い構成比を維持したが、単価は横ばい圏にとどまり、相場全体としては小幅強含み程度の動きとなった。マレーシア向けは引き続き65円/kgの高値圏で横ばいが続いている。
国際価格も強含みの推移となってきている。
(グラフ―8)。

鉄スクラップ(HMS 1&2 (80:20), cfr Vietnam) 1年
鉄スクラップ(HMS 1&2 (75:25 mix) import,cfr delivered Turkish port)
バングラデシュ鉄スクラップ(HMS 1&2 80:20 deep-sea origin,cfr)
主要税関数量・FOB(JPY/Kg)実績 ( )内は前月実績
主要国別税関別数量・FOB(JPY/Kg)実績 ( )内は前月実績)
今後の展望
足元のヘビー屑輸出は、ベトナム向けを軸とした構造が一段と強まっている。2026年1月はベトナム向けが数量構成の6割超を占め、同国の電炉稼働や輸入需要の動向が、日本の輸出市況を左右する度合いが高まっている。一方、2025年後半に存在感を増していたバングラデシュ向けは大きく減少しており、需要の変動性の大きさも改めて示された。
価格面では、数量減少の中でもFOB単価は小幅上昇し底堅さを維持している。ただし円安の影響を考慮すると、ドルベースでは横ばい圏とみられ、国際市況としては強い上昇トレンドには至っていない。
先行きは、東南アジアの電炉鋼生産動向、とくにベトナムの鋼材需要が最大の焦点となる。またバングラデシュや台湾など周辺市場の需要回復があれば、輸出先の分散が進み、市況の安定度が高まる可能性もある。短期的には、ベトナム需要の強弱と国際鉄鋼市況の変動に左右される展開が続くとみられる。
(IRUNIVERSE S. Aoyama)