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銅13,400ドル台に、再び強気予想相次ぐ Goldman据え置き、Traxysは15,000ドル視野――ただし“期待先行”への警戒感も

2026/04/23 09:58
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銅13,400ドル台に、再び強気予想相次ぐ Goldman据え置き、Traxysは15,000ドル視野――ただし“期待先行”への警戒感も

LME銅価格は22日、1トン13,400ドル台を維持し底堅く推移した。1月に記録した史上最高値14,500ドル圏を再び意識する展開となっている。直近4週間で連続上昇しており、市場では再び強気見通しが広がっているようだ。
背景には、中東戦争の長期化に伴う供給リスクと、中国需要回復への期待があるとみられる。


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硫酸不足が新たな供給リスクに
今回、相場を支えている最大材料の一つが、硫酸供給不安とされる。


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ホルムズ海峡封鎖の影響で硫酸物流が滞り、さらに中国が来月から硫酸輸出を禁止する方針と伝えられている。硫酸は銅鉱石処理、とくにSX-EW法など湿式製錬に不可欠であり、世界の一次精錬銅供給の約2割が影響を受ける可能性があるとの見方もある。
Goldman Sachsは、この問題を踏まえ、2026年平均銅価格見通しを12,650ドルに据え置いた。同行はなお49万トンの供給過剰を予想しているものの、物流制約が局地的な逼迫を引き起こす可能性があるとみているようだ。
特に、
•    コンゴ民主共和国(DRC):硫酸輸入の多くを湾岸地域に依存
•    チリ:中国からの硫酸供給に一定依存
という構図から、供給障害が長引けば減産リスクにつながる可能性が指摘されている。
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中国需要回復観測も強材料
需要面では、中国の銅製錬所稼働率が3月に過去最高となり、上海先物取引所(SHFE)在庫も急減したことが材料視されている。
市場では「中国は需要期に入り、消費は高い伸びを維持している」との声もあり、これが価格の下支え要因になっているようだ。
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Traxysは15,000ドル予想
こうした中、国際的資源商社Traxysは銅価格について、
今後24〜36カ月で15,000ドル到達
との強気見通しを示した。
AI、送電網投資、再生可能エネルギーなど、構造的需要増加を背景とした予測であり、銅市場では依然として長期強気論が優勢との見方もある。
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ただし懐疑論も根強い
もっとも、足元の強気材料には慎重な見方も必要とされる。
① 供給リスクは「永続的不足」とは限らない
硫酸不足は確かに短期材料だが、これは物流・副資材問題であり、銅鉱石そのものの枯渇を意味するわけではない。輸送ルート正常化や中国政策変更で緩和する可能性もある。
② 中国実需はなお価格敏感
1月の14,500ドル急騰局面では、中国現物需要が急減し、洋山輸入プレミアムが急落した。今回も13,000ドル超の高値が長引けば、
•    加工マージン圧迫
•    メーカー買い控え
•    在庫再積み上がり
といった現象が再燃する可能性がある。
③ 投機資金依存の相場
ここ数カ月の上昇は、ドル安・地政学・AIテーマに乗った資金流入の色彩が濃いとの指摘もある。現物需給より金融相場化している側面は見逃せないようだ。
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総括:強気材料はあるが、価格はやや先走りとの見方も
銅市場には、
•    中長期需要増(AI・送電・脱炭素)
•    鉱山供給制約
•    足元の硫酸不足
といった強材料が存在する。
一方で、13,000ドル台後半〜15,000ドルといった水準は、現物市場が継続的に受け入れられる価格帯とは言い切れない。中国需要の追随が確認されなければ、再び期待先行相場の反落となる可能性も意識される。
銅は依然として強気地合いにあるとみられるが、強気であることと、現在の高値を直ちに正当化できることは別問題との見方も出ている。


(IRUNIVERSE S. Aoyama)

 

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