フィリピンのニッケル採掘大手ニッケル・アジア(NAC)は4月22日、上場するフィリピン証券取引所で、「カザフスタンの銅鉱山に20%出資する」と発表した。力を付けたアジアの企業が中央アジアに進出する。
発表によると、NACは カザフスタン企業のイースト・カッパー・プロダクションを通じ、イーストの孫会社が所有するカザフスタンのカルチガ銅鉱山事業の権益を取得する。出資額は未公表。
NACは、カルチガ銅鉱床は世界的に認められた高鉱化金属形成領域である中央アジア造山帯(別名中央アジア銅鉱帯内)に位置すると説明。現在この鉱山を運営している孫会社の年間生産能力は、平均品位1.8%の硫酸銅精鉱が8500トン、平均品位1.0%の銅カソードで2000トンとした。
ニッケルアジアの発表資料(部分)

(出所:フィリピン証券取引所)
NACは、住友金属鉱山が発行済み株式の26%を保有しフィリピンのミンダナオ島のニッケル生産事業でも協業するなど、日本との縁が深い。一方、イースト・カッパー・プロダクションは、2018年にカザフスタン政府が肝いりで設立した同国の金融特区である「アスタナ国際金融センター(AFC)」の下部企業。AFCは中国が進めるシルクロード構想「一帯一路」計画の金融ハブの1つでもある。
(IR Universe Kure)