豪州のニューサウスウェールズ(NSW)州政府は、7月4日、同州の天然資源相からの声明として、Iluka ResourcesとSunrise Energy Metalsの2社によるそれぞれの重要鉱物プロジェクトが、豪州初となる「ロイヤリティ納付猶予制度」の恩恵を受けることが決定したことを明かした。
対象となるプロジェクトはどちらもNSW州内のもので、ジルコン、ルチル、イルメナイト、希土類の生産が予定されているというIluka Resourcesのマレー盆地でのBalranald プロジェクトと、Sunrise Energy MetalsのSyerstonスカンジウムプロジェクトの2つ。
ロイヤリティ納付猶予制度は、重要鉱物プロジェクトの肝となる初期段階におけるキャッシュフローの負担を軽減し、採掘、生産、加工のための資金を確保することを目的として設計されたといい、鉱山所有者がロイヤリティを全額支払う必要があることには変わりがないものの、その支払いが5年間猶予されるというもの。これら2つのプロジェクトがこの恩恵を受けることで、将来的に“合わせて7億7,600万豪ドルの設備投資を呼び込む見込みである”と説明されている。
なお、IlukaのBalranald プロジェクトは現在試運転段階にあり、SunriseのSyerstonスカンジウムプロジェクトは建設開始が2026年下半期に、そして生産開始が2028年半ばに予定されている。