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【企業レポート】設立6年目を迎える「金属園」の事業戦略について田口園長に聞く

2026/07/24 10:31
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【企業レポート】設立6年目を迎える「金属園」の事業戦略について田口園長に聞く

 設立から丸6年を迎えた特殊金属リサイクル・トレーディング企業「金属園」(田口英紀園長(社長))が、着実な事業拡大を見せている。茨城県における大規模ヤードの新設プロジェクトや、次なる成長分野として照準を合わせる火力発電所由来の特殊合金スクラップの動向などを7月某日にオンラインで聞いた。業界筋ご承知のように、田口園長は「メタルドゥ」の卒業生。長年のレアメタルスクラップ取引の経験が全面的に活きている。

オンラインで語るIRUNIVERSE棚町と田口園長(右)

1.少数精鋭体制と実体経済を伴う堅実な成長

同社は現在、田口社長をはじめ、現場担当や貿易事務など計5名の少数精鋭体制で運営されている。設立2年目には伝票ベースの取引を中心に年商45億円を記録した時期もあったが、現在は実取引を重視する方針へと転換した。直近の2025年度(6月決算)では、無理な資金繰りを回避しつつも約20億円の売上を見込んでおり、地に足のついた収益基盤を確立している。

今後の飛躍に向けた最大の布石が、茨城県で進行中の新ヤード建設プロジェクトである。約2,000坪の広大な敷地を確保し、来年末の稼働開始を予定している。昨今の急激な資材高騰を鑑み、一度に全面施工するのではなく、工期を3段階程度に分割して建設を進めるという、徹底したリスクヘッジと堅実な経営手腕がうかがえる。

2. 強固な販売網

現在、同社の取り扱い品目において多いのはニッケルやコバルト、チタンスクラップである。

航空機の入れ替え時期で国内ではチタンダライの発生が増えている。国内販売向けも堅調である。

過去にはロシア産の安価なフェロチタン流入による市況への影響も懸念されたが、現在は市場も安定を取り戻しており、同社が構築した国内外の販売ルートは確かな評価を獲得している。

3. 次の成長エンジン「火力発電所向け特殊合金

金属園が次なる中核事業として注目しているのが、火力発電所関連のスクラップである。

世界的な電力需要の増加に伴い、海外では火力発電プラントの稼働や新設の動きが活発化しており、タービンブレード等に使用される特殊合金のニーズが急増している。具体的には「MGA2400やMGA1400といった耐熱・特殊合金スクラップの取り扱いに力を入れていきたい」と田口社長。金属園はグローバルな需要へと直結させるビジネスモデルの構築を進めている。

まとめ

金属園は、2,000坪の新ヤード建設という大型投資を実行に移しながらも、資材高騰や資金繰りのリスクを精緻にコントロールするバランス感覚に優れた経営を実践している。全方位戦略での安定収益をベースに、海外市場を視野に入れた高付加価値領域へ挑む同社の動向は、今後のレアメタル・リサイクル業界において注視すべきケーススタディと言えるだろう。

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