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ネオジム磁石とMRIのリユース・リサイクルを実現 東京エコリサイクル

2019.10.21 09:12

 18日、3R先進事例発表会で、東京エコリサイクル、日和サービス、NEOMAXエンジニアリングと3社連名による資源循環・システム表彰発表があり、代表して、エコリサイクル株式会社営業部主任、松延健史氏が、三社が取り組んだレアアース磁石におけるサーキュラーエコノミー推進の取り組みについて講演を行った。

 

 まず、3社の取り組みとして、HDD(ハードディスク)、エアコン用コンプレッサー、医療器において使用されているレアアース磁石(ネオジム磁石)をリユース、リサイクルを行うと言った内容だ。

 

 3社がコラボし、それぞれの役割があり、その内容は

 

東京エコリサイクル(以下、東京エコ)

 ・東京近辺のPC・OA機器類の回収

 ・回収したHDD、コンプレッサー、永久磁石型MRIから、レアアース磁石を取り出し作業

 

日和サービス(以下、日和)

 ・市場から、PC・OA機器を回収

 ・障がい者によるPC・OA機器の解体、分別

 ・取り出したHDDを東京エコへ提供

 

NEOMAXエンジニアリング(以下、NEOMAX)

 ・回収したMRI内の磁石リユース可否を判断

 ・レアアース磁石の消磁技術を東京エコに提供

 ・リユース磁石ブロックの再検査

 

と言った役割分担があるという。

 

 HDDリサイクルは、回収したHDDを分解し、脱磁、磁石選別を経て磁石メーカーに提供をするフローが紹介されており、主に日立金属に提供されているという。

 

 日和では、障がい者の雇用を積極的に行い、地域貢献を目指し、分別したHDDが東京エコに提供されるという。東京エコは自身が回収したHDD、日和から提供されたHDDを自動分解装置で、磁石の回収を行うという。

 

 改修後、日立金属などの磁石メーカーへ原料として供給されるという。

 

 

大型医療機器「MRI」の磁石ブロックのリユース、リサイクル

 また、東京エコは、医療機器の「MRI」のリサイクル、リユースを行っており、リユース、リサイクルされる部分は、内蔵されている磁石ブロックだという。

 

 MRIは、「核磁気共鳴画像法」(magnetic resonance imaging=MRI)と呼ばれる被験者に磁場を与え、人体の水素原子を共鳴させ、そこから得られたデータを画像にする方法だという。主に水分量の多い、脳や血管、更にはレントゲンには映らない、靭帯の部分まで目視で診断することができる医療機器である。

 

 まず、NEOMAXが、病院等からMRIを回収する際に、事前に対象の部品等がリユース可能かどうかを判断した上で、東京エコが分解、熱処理を担当する仕組みになっているという。

 

 東京エコでは、この使用済みのMRIをまず、コード、基盤、断熱材などを取り出し、大型機器で熱処理を行い、脱磁を行う。そして同社の松戸事業所で分解を行い、内蔵された磁石ブロックを回収するという。この時ひび割れが起きているなど、リユースに適さないものは原料へ、ひびが入っていないなど、リユースに適していると判断されたものは、梱包されて、メーカーへ供給されるという。

 

 その後、リユース品として梱包された磁石ブロックは表面の研磨などの処理を経て着磁(磁力を入れる)作業を行い、新しいMRIに内蔵されるという。

 

 東京エコが、本格的に磁石リサイクルに乗りだした2013年から現在に至るまで、HDD、コンプレッサー、MRIのリサイクルによるネオジム磁石のリサイクル量は、6年間で42.2tに上るという。

 

 MRIリユース、リサイクル事業は、2011年に、NEOMAXが経産省の補助金を基に導入した電気炉を用いて、リユース、リサイクルのための、熱脱磁方法の確立により、日立グループとして2018年より開始されたという。

 

 松延氏は

 「MRIをすべてバージン材から生産すると、年間594トンのGHG(温室効果ガス)が排出されるが、リサイクル材を使用すると65トンまで減少する。

 また、リサイクル材、リユース材といっても当社のスキームで回収した磁石は、いずれも原型を留めているため異物が無く原料に適しており、また特定の条件で処理された磁石ブロックは、新磁石と共に再利用され高い品質と持続性を持っており、需要の継続が見込まれる。」と話す。

 

 また、講演終了後、この回収されるMRIは年間どのくらいあるのか、という質問に対し、松延氏は

 「年間で大体50~60台程度が回収対象となる。回収の理由として、磁石自体は何ら問題が無いが、MRIに搭載されているシステムが更新されるため、新しい物に交換しないといけなくなる。そこで、磁石は取り出してリユースに出せる。脱磁したものは、電圧をかけて磁力を戻し、メーカーへ納品する。先ほども話したが、この商品は、新品と何ら性能の面で変わりが無い物になる。」と話した。

 

 

(IRuniverse hatayama)

 

 

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