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Battery Today#9 古河電池のウルトラ鉛バッテリーについて

2019.10.23 10:17

 本年9月インドネシア/バリ島で開催された第18回Asian Battery Conferenceでは日本の大手バッテリーメーカーの古河電池(株)からウルトラバッテリーに関する講演があった。

 

 近年、国内鉛バッテリーメーカーからは、新製品の投入という話はほとんど聞かない。新車向け需要には、いわゆる低形DINサイズバッテリー程度であろう。しかしながら、この「ウルトラバッテリー」をサーチしてみるとキャパシタ―構造という耳慣れない鉛バッテリーであり、すでに、自動車向けのほか、産業用向け、再生可能エネルギー蓄電向けなどの新市場への展開もなされている。「ウルトラバッテリー」は自動車燃費向上手法の一つであるアイドリングストップ&スタート車の開発とも連動しているようだ。

 

 

写真

 

 

 アイドリング&スタート車は交差点で停止時に所定の要件になると、頻繁にアイドリング停止をして車両燃費向上を進める車両であるが、その際には、エンジン始動性能と充電回復性能が要求され、旧来仕様の鉛バッテリーでは充電不足状態が続き易くなり短寿命になる。そこで充電回復性を向上させる新技術として開発されたキャパシタ構造負極を採用した製品である。

 

 その開発には、海外の次世代鉛電池開発コンソーシアム(ALABC)プロジェクトでも取り上げられ、ホンダ/インサイトによる実車10万km走行評価や、欧州の自動車走行評価パターンであるEUCARプロファイルでは、従来電池の10倍もの耐久性能などの評価もあるという優れものものである。併せて、豪州鉛電池協会(CSIRO)との共同開発している実績報告もある。車載での回生性能の飛躍的アップで新しい使われ方にマッチさせたのがウルトラバッテリーの特筆すべき点である。

 

 まさに、次世代の市場の要求性能に対応できる鉛バッテリーだといえよう。公開されている開発レポートやパンフによるとその大きな特徴は、キャパシター構造を有する負極構造、新規な設計の集電体他の開発のようである。

 

 自動車用用途では各種サイズでシリーズ化され、さらに、産業用では今後市場拡大が予測されている再生可能エネルギー発電に併設される蓄電電池として、電力周波数品質の安定化、緊急時の電力供給の市場にウルトラバッテリーが展開されるのを期待したい。

 

 

(IRUNIVERSE/M.YOSHI)

 

 

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