「Horizon2020」電子スクラップの高い金属回収率を実現
2020.05.04 08:50
ドイツ・フラウンホーファー・レーザー技術研究所と、さまざまな国からの8社ものパートナーがサポートする新プロジェクトは、電子スクラップ金属の高い回収率を実現した。
このADIRプロジェクトは、全欧州規模で実施される、研究・革新的開発を促す欧州研究・
イノベーションの枠組みである「Horizon 2020」によって資金提供されている。同プロジェクトでは、電子機器の自動分解を通じて貴重な材料を分離および回収する次世代技術を発表した。これまでの回収技術は、金、銀、銅などの高価値金属の回収に重点を置いてきたのに対して、シュレッダーなどの従来の技術では通常は粉塵で失われるタンタル、ネオジム、タングステン、コバルト、ガリウムなどの金属の回収に焦点を当てている。
ADIRプロジェクトでは、レーザー加工、パルスパワー技術、ロボット工学、視覚システム、情報技術を組み合わせて使用している。4年間のプロジェクトでは、約1,000個の携帯電話と800個sのプリント回路基板(PCB)が処理された。特許取得済みのこのプロセスでは、7つの連結された機械を使用してコンデンサからタンタルの最大98%を回収できると、プロジェクトマネージャーのコード・フリッケベゲマン博士は述べている。同氏はまた、プロセスをさらに洗練させて、より良い結果を提供できると語った。
(IRUniverse fukuiN)
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