クラッソーネ「くらそうね安心保証パック」は着手金保証、完工保証、第三者賠償責任保険をカバー
クラッソーネは2011年設立、解体工事や外構・エクステリア工事などのマッチングサービスを行う企業だ。解体工事を依頼する施主と、解体を請負う業者との間には情報のミスマッチがあり、これらのシステムを通じて解決、施主にはコストダウンや優良企業の紹介、業者には営業の効率化や売上アップなどメリットがある。
同社は、今年4月から新しいサービスの提供を開始した。これは空き家問題という社会課題の解決を目的に、従来のサービスに、さらなる付加価値をつけることで、より安心して利用できる「解体マッチングプラットフォーム」だ。
解体業界の動向
国土交通省「建築物ストック統計」より同社が推計したところによると、およそ解体物件は2,200万戸になる。
住まいに関するアンケートでは、解体に関して以下のよう数字が出ている。「住まいの終活」というテーマでは 「相続発生前の所有者やその相続予定者が元気なうちに、将来住まいをどうするのかという選択肢を考えること」をいうが、その内の5割が「まだなにもやっていない」と回答している。また不安を持っているとの回答も6割強で、これらの課題に応えていくことが喫緊の課題と思われる。
コロナウィルスによる解体業界への影響
同社が独自にアンケートしたところによると、9割の工事会社が売上減少見込みとしている。また建設会社経由の依頼が大きく減少している。逆に、国土交通省の住宅着工統計によると、約2年後に住宅着工は持ち直すと見られることから、新築に伴い解体も回復するかと思われる。
しかし、インターネットで「解体工事」がどの程度検索されているかを見ると、大きなトレンドとしては減少傾向は見られなかった。従って、オンライン市場は今後も成長が見込まれる。
解体関連法改正による影響
現在廃棄物の適正処理や、アスベストによる人体被害抑制のため、法改正が進行中にある。改正大気汚染防止法が成立し、石綿則も改定された(建築物、工作物、船舶の解体工事、リフォーム修繕などでの石綿対策規制強化)。今後は発注者の社会的責任も重要になっていく。
くらそうね安心保証パック
「くらそうね安心保証パック」は施主向けに契約済の解体工事が頓挫した場合、支払い済みの着手金を保証する“着手金保証”と、「くらそうね」経由で代替工事会社と契約した場合に、追加費用が発生した時の差額分を保証する“完工保証“と、 工事会社向け保険サービスの”第三者賠償責任保険“の3つを合わせた総称。これにより、家を解体する際に施主と工 事会社、双方の課題や不安を解消し、より一層安心できるサービス提供が可能となる。
■「くらそうね安心保証パック」概要
開始日 : 2020年9月10日~
対 象 : 「くらそうね」登録工事会社にて電子契約した案件
費 用 : 無料
U R L : https://www.crassone.jp/service/guarantee
特 徴 : 施主・工事会社の双方が無料で受けられるサービス(保証料0円、保険料0円、手数料0円) 内容 :以下3つのサービスを総称して「くらそうね安心保証パック」として提供を開始。 ・着手金保証
施主向けに解体工事会社と契約をして、着手金を支払ったにもかかわらず解体工事が頓挫した場合に、損失した金額を当社が返還する、着手金保証の提供を開始。 ・完工保証
施主向けに解体工事が履行されない事象が起き、代替工事会社を「くらそうね」経由の工事会社と新たに契約を締結し、 工事金額に差額が生じた場合、その差額分を当社が返還する、完工保証の提供を開始。保証金額上限は着手金保証・ 完工保証を合わせて200万円まで。
・第三者賠償責任保険 工事会社向け保険サービスとして、第三者賠償責任保険の提供を開始。「くらそうね」に登録している工事会社は一律し て本保険へ加入する。これにより万が一の事故発生時、施主側においては、工事会社が保険に入っているという安心感 に繋がり、一方で、工事会社側においては、自社の保険利率に影響することなく保険の利用が可能となる。
「くらそうね簡単ワンストップサービス」も提供
また、クラッソーネでは不用品処理、ローン、土地売却、外構工事、士業相談といった、解体工事前後に発生する施主側の困りごとを支援する「くらそうね簡単ワンストップサービス」も提供しており、空き家所有者の悩みを解決し、解体を支援。サービスは今後も拡充していく計画だ。
(IRuniverse Kaneshige)
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