日本郵船-招商局南京金陵船舶とLNG燃料自動車専用船4隻の建造契約を締結
2021/02/12 21:32 FREE

日本郵船は2月12日、液化天然ガス(LNG)を主燃料とする自動車専用船4隻の建造契約を招商局南京金陵船舶(中国・南京市)と締結したと発表した。この船は2022~2023年に竣工する予定で、主に欧州航路や中近東航路への投入を想定しているという。2050年までに輸送単位当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を半減させる日本郵船の環境経営目標の達成に向け、今後約10年間に建造する約40隻の新造自動車専用船をすべてLNG燃料船とする計画の一環という。(写真は日本郵船のニュースリリースから転載)
この船はWinGD社製の低圧式二元燃料主機関を世界で初めて採用することで、排気ガス中のメタン分を半減させ、燃料消費量の改善とともにGHG(温室効果ガス)の削減に寄与する。また、バッテリーハイブリッドシステムを搭載することで、主機関・発電機関の負荷変動をバッテリーで軽減し、燃費改善を図る。
LNG燃料化と新技術の搭載、船型改良によって従来の重油焚き船に比べ硫黄酸化物(Sox)を約99%、窒素酸化物(NOx)を約96%削減できるのに加え、最大で約40%超の二酸化炭素(CO2)排出削減(輸送単位当たり)を見込む。
LNG船の発注について日本郵船は2030年代半ば頃から水素やアンモニアなど、より環境負荷の低い舶用燃料を用いたゼロ・エミッション船への切り替えを目指すとしている。
(IRuniverse)
関連記事
- 2025/06/16 アーバンエナジーの太陽光発電コーポレートPPA サービス導入100MW突破
- 2025/06/13 日本が中国製ソーラーパネル調査開始
- 2025/06/13 レゾナック、日本製鉄他 排出 CO2 の有効活用によるグリシン製造研究開発が、NEDO 採択
- 2025/06/12 環境省 プラスチック等資源循環システム構築実証事業の二次公募開始
- 2025/06/12 原油価格の動向(6/11)
- 2025/06/10 精工集団と横河電機 包括的な戦略的協業契約を締結
- 2025/06/10 環境省 廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築事業の二次公募開始
- 2025/06/09 Rio Tinto マメ科の木の種子油を再生可能ディーゼルの原料に 代替燃料の可能性探る
- 2025/06/08 最近の一般炭と原料炭の価格推移(6/6)
- 2025/06/08 シームレスパイプの輸出量と輸出価格(25年4月)