エンビプロHD、2022年6月期 決算短信
経営成績等の概況
2022年6月期の経営成績の概況
エンビプログループの事業領域においては、コロナ禍におけるサプライチェーンの停滞に加えて、一部地域でのロックダウンや中国経済の景気減速懸念等により不透明な状況で推移した。一方、金属スクラップの輸出需要は増加と減少を繰り返しながらも、金属スクラップ価格は、脱炭素を背景としたリサイクル原料の評価の高まりや下期の円安の進展等により、底堅く推移した。
これらのことから、当連結会計年度の鉄スクラップ平均価格(東京製鐵田原海上特級価格)は55,520円と、前期の36,054円を上回って推移。また、非鉄金属等においても、銅、アルミ、ニッケル及びコバルトの平均価格は、前期を上回って推移した。
このような環境の中で、当連結会計年度においては「持続可能社会実現の一翼を担う」のミッションステートメントのもと、「脱炭素社会」、「循環型社会」、「分散型社会」実現に向けた課題解決を事業機会としてチャレンジしていくことを戦略コンセプトに、「サーキュラーエコノミーの具体的な事例の実現」、「創発的能力を備えた自律した個人の規律ある集団」の構築に向けた取り組みを進めてきた。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高57,319百万円(前期比40.0%増)、営業利益は3,343百万円(前期比56.9%増)、経常利益は4,166百万円(前期比66.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,111百万円(前期比108.6%増)となった。
連結子会社の会社分割に伴う子会社の設立
同社は、本日開催の取締役会において、2022 年9月1日(予定)に同社が 100%出資する子会社(以下、「株式会社サイテラス」)を設立することおよび 2023 年1月1日(予定)を効力発生日として会社分割(吸収分割)の方式により、同社の連結子会社である「株式会社3WM」の事業の一部を「株式会社サイテラス」に承継することを決議した。なお、同件はどう社の完全子会社の吸収分割であるため、開示事項・内容を一部省略している。
1. 子会社設立および会社分割の目的
同グループは『持続可能社会実現の一翼を担う』をミッションステートメントとして掲げ、資源循環事業、グローバルトレーディング事業、リチウムイオン電池リサイクル事業などを展開している。今般、同グループの海外戦略をさらに加速させるため、各事業に特化した経営体制を構築し、迅速で的確な意思決定と経営基盤の整備および強化を図ることを目的とし、同グループのグローバルトレーディング事業セグメントにおいて、中古自動車関連商材の輸出入を主たる事業とする株式会社3WMより物流代行サービス事業を分割し、同社の連結子会社とする方針を決定した。
2.子会社設立および会社分割の要旨
(1) 分割方式
「株式会社3WM」を分割会社とし、「株式会社サイテラス」を承継会社とする吸収分割。
(2) 子会社設立および会社分割の日程
子会社設立承認の当社取締役会 2022 年 8月 10 日
子会社の設立 2022 年 9月 1日(予定)
吸収分割契約締結 2022 年 11 月 11 日(予定)
吸収分割契約承認の子会社株主総会 2022 年 12 月 5日(予定)
吸収分割の効力発生日 2023 年 1月 1日(予定)
4.業績に与える影響
株式会社サイテラスの設立並びに今後予定される会社分割は、同社の完全子会社を当事者とする組織再編であることから、同グループの連結業績に与える影響は軽微。
(IRuniverse.jp)
関連記事
- 2024/04/24 TREホールディングス:「第 10 回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2024」優秀賞を受賞した
- 2024/04/24 欧州からの風:2024年4月#13 英国産廃業者、違法な廃棄物輸出で罰金刑
- 2024/04/23 紙・古紙市場近況 4月:段ボール古紙輸出価格急騰に国内メーカーも価格対応
- 2024/04/23 脱炭素の部屋#164 適応という考え方
- 2024/04/23 自動車の「再生材利用拡大」には使う側の「理解」が重要
- 2024/04/23 日本製鉄の水素活用「直接還元鉄を活用した電気溶融炉による高効率溶解等技術開発」PJ、NEDO基金事業に採択
- 2024/04/22 【MIRUウェビナー】欧州からの風~電池規則とELV規則(法案)~ 5/9 15時~
- 2024/04/22 ハリタ金属・張田社長インタビュー「循環再資源化高度化法案」について
- 2024/04/20 経産省 GX推進機構の設立を認可――GX投資実現へ7月から業務開始
- 2024/04/19 古河機械金属 医療廃棄物処理施設の新焼却炉稼働 処理能力は130トン/日に