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EU議会は2024年にも電子機器充電ケーブルのタイプを統一する方向で承認

欧州議会はプレスリリースにて、2024年には新しく生産されEU内で流通するすべての携帯電話、タブレット、カメラ、ヘッドホン・ヘッドセットの充電ケーブルをType-Cに統一する法案を承認したことを発表。602票中、反対は13票、棄権が8票ということで圧倒的賛成での承認となった。2026年春にはノートパソコンにも拡大予定ということで、消費者にとってかなり嬉しいニュースといえそうだ。

電子機器を多く所有する人は家の中がケーブルだらけ、しかもType-BやType-C、iPhone専用ケーブルなどは接続口を見れば判断できるが、特定の電子機器のみにしか使用できないケーブルなどはどれがどの製品のものだったかわからなくなるうえ、旅行の際などもいくつも専用のケーブルを持っていかなければならないため荷物が増えて煩わしかった。実際私自身も現在よく使用している電子機器を確認してみたところ何種類も接続口タイプがあり、やっとこの煩わしさから解放される日が来たかと、心底嬉しくなってしまった。

この法案によって企業側によるロックイン効果(商品を購入した消費者が特定の企業の商品を継続利用することになること)の撤廃、同じケーブルを再利用することで廃棄物を減らせるという利点もある。

現在、廃棄あるいは未使用のまま放置されている充電器は年間あたり1.1万トンあり、それらはe-wasteとして排出されてきた。EU議会は過去10年にわたって(2014年から始まり、最近では2020年の1月、2021年の2月にも声明を出している)、充電ケーブルの統一を企業に呼び掛けてきたが失敗に終わってきたので今回ようやく実現可能な計画を打ち出すに至ったのは大きな一歩だと言える。欧州でのリサイクルへの関心の高まり、資源の無駄遣いを減らしていこうという流れにのって今回の決定が実現されることを願うばかりである。

2024年から実際にEU内での商品に適用されるようになるとすれば、日本を含め、EU以外の国々も今のうちから早めの対策を取っておくほうが吉と出そうである。

 

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N. Anzai

ノルウェー在住。大学では国際政治を専攻。日本語、英語、韓国語(ノルウェー語は現在勉強中)。平和主義がモットー。時事ネタから伝統文化、旅行、アニメ、アイドル等々、興味のあるものはいくらでも語れる。友禅職人をしていたこともあり布や美術・工芸も大好物。

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