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裾野を広げるテクノロジーの数々 CEATEC 2022

 10月18日から21日までの4日間、千葉県千葉市にある幕張メッセにて     一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の主催による「CEATEC 2022(シーテック 2022)」が開催された。

今回の記事では会場全体の動向について紹介する。

 

 

多ジャンルを詰める箱

 

 今回3年ぶりのリアル会場開催となる、アジア最大級のIT技術とエレクトロニクスの国際展示会であるCEATEC。

 2020年、2021年と新型コロナウイルス感染症の影響によりオンライン会場での開催のみとなっていたが、今回はオンラインとリアルの2つのフィールドで展示会を開催している。

 元々CEATECは幾度か名称を変更している技術展であり、その対象となるレンジは非常に広い。

 いわゆるスタートアップ企業と呼ばれる始まったばかりの企業や学生集団、研究室や団体、そして企業と様々な規模を持つ組織がそれぞれの持てる成果を存分に展示・発表する事が出来る事が大きな特徴だ。

 またその多様さ故に、将来的な業務提携や就職への導線の策定といった副次効果も同時に現れている。

 

 そしてこのCEATECは、展示会・見本市に分類されるイベントで来場事前登録制であるものの、その来場者に特に企業関係者限定といった制限を掛ける事はしていない。

 そのため参加者の側も非常に幅広い層の構成となる事が多い。

 今回の展示会でも、下は子連れの両親に連れられた子供や学生などから上は企業の担当者や学術機関の研究者といった方まで多岐に渡る。

 多くのジャンルに渡って幅広い層が交流し、さらなる産業の発展の為の閃きや足がかりを得る事が出来るのがCEATECの最大の魅力と言えよう。

 

 

 

消費者目線で考える様々なソリューション

 

 今回開催されたリアル会場でのCEATECは、メインとなる中央のエリアにスタートアップ企業や大企業群といったよく見知った顔ぶれが並ぶこととなった。

 またメタバース系統の展示を集めた「Metaverse Expo 2022」という特設会場も設けられており、日本で展開する様々な企業が新しい世代のコンテンツに興味を寄せていた。

 特に体感型クライミングコンテンツで好評を博していたのがVR法人HIKKYという企業のブースであり、当サイトでも複数回取り上げたVRオンラインSNS「VRChat」内での大規模展示会イベント開催を主要業務とする企業である。

 多くの企業がスマートフォンの様な端末でも動作するタイプのコンテンツの提供に注力している点を見ても、今後のコンテンツ普及はモバイルデバイスを中心に起こるものではないかと予想される。

 

 

 左右それぞれ分かたれた区画はどちらも企業向けの展示や研究内容といったものが中心であった。

 しかしこちらも多くの展示会のような内輪向け、業界向け、あるいは開発者向けといったものよりかはその展示を見に来ている一般のユーザーに対して理解をしやすい内容が中心となっていた。

 例えば車載用の超高額なサウンドシステムの体験や空中基地局に搭載予定の設備、はたまた水中での無線通信システムやエネルギー供給経路の豊富なコンテナハウスなど具体的かつイメージが伝わりやすい内容のものが散見された。

 実際に研究された内容があったとしても、最終的にそれは生産者や消費者に届く事こそが研究の肝であるとは担当者の弁である。

 

 

 今回の展示では今後身近になってくるテクノロジーや、あるいは既存のテクノロジーの中でも上質な物を体験できる様な展示ブースが多く見られた。

 企業や研究室等としてはそれだけ一般層、特に若年層のユーザーに対し自社のソリューションを知ってもらう事は今後の産業成長の重要なファクターである。

 若年層の労働力確保による産業の底上げを図る意味でも、今後CEATECの様なイベントはますます重要なものとなっていくだろう。

 

 

IRuniverse Ryuji Ichimura

 

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