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マルマエ(6264) 23/8Q1決算メモ  Q1足元好調も受注急減で下期暗雲

23/8Q1は28.3%増収12.4%営利増と堅調も受注が27.3%減で24/8期収益伸び悩み懸念

 

株価1418円(12/28) 時価総額185億円  発行済株13053千株 

PER(23/8期DO予14.0X)PBR(2.45X)配当(23/8期DO予)36円  配当利回り2.5%

 

要約

 

 

23/8Q1は28.3%増収12.4%営利増と堅調も、受注が27.3%減とQ2以降に不安高まる

 

 半導体・FPD製造装置の真空部品や各種高精度部品を中心に事業展開。主力ユーザーは東京エレクトロン宮城、東京エレクトロンテクノロジーソリューション、日本発条の3社で2/3を占める。 12/28に23/8Q1決算が開示された。23/8Q1は売上高24.87億円(28.3%増)、営業利益6.68億円(12.4%増)、経常利益6.63億円(11.8%増)と順調に収益拡大を続けた。但し受注は18.14億円(同期比27.3%減、Q4比8.1%減)となり、受注残高も19.87億円(同期比17.6%減、Q4比24.1%減)となった。

 

 セグメント別では半導体分野が売上高18.73億円(29.7%増)、受注高13.07億円(30.2%減)、受注残12.81億円(21.2%減)となった。売上は豊富な受注残高の消化で確保も、受注は東京エレクトロンの反落などで急速に落ち込んだとみられる。FPD分野は売上高2.26億円(39.6%減)、受注1.36億円(77.9%減)、受注残3.60億円(53.6%減)に。LCD向けはEBW(電子ビーム溶接)関連による受注増一巡、厳しさが増している。PV他では売上高3.41億円(同期比441.6%増)、受注は3.71億円(3.68億円増)とPV向けが伸長した。

 

 利益面では増収効果があるものの、労務費増、減価償却費増などが嵩み、総利益率が4.4ポイント下落し36.3%となり、販管費の伸びが20.7%増に止まったものの営業利益率が3.8ポイント悪化し利益伸び率が縮まった。

 

23/8期は償却増、労務費増あるも1.3%増収達成で28.9%営利減予想は利益増額期待

 

 23/8期会社予想は売上高87億円(1.3%増)、営利16.8億円(28.9%減)予想と変更無し。現状、受注急落の状況にあるが、上期予想に対し、Q1では売上高で59%、営業利益で86%の進捗率となっており、受注残が19.87億円あるため、Q2でも受注30%減でも13億円程度は売上が可能。またFPD向け、PV向け等合わせて会社計画並みの売上は確保しよう。利益面でも償却負担増や部材費高、労務費増が見込まれるも、半導体向け比率向上で極端な利益減は避けられよう。

 

 下期は半導体部門で新規顧客分が4億円程度加わるとの前提。またその他はPV向け需要が伸びる想定で、FPDの減少をPV向け生産でラインを埋める対応とのこと。

 

 現状、半導体向け受注残高が12.81億円あり、受注がQ1平均レベルプラス新規顧客分上乗せで推移する可能性が高く、会社計画並みの売上は見込める。利益面では償却負担増が3億円あり、また労務費1億円増を見込むものの、売上維持で会社予想利益は上回ろう。

 

新中計で25/8期に売上高140億円、営利42億円目指すが、受注回復遅れハードル高い

 

 同社は6/3に中期事業計画「イノベーション2025」を策定、25/8期に売上高140億円、営業利益42億円を目標値とした。事業別では半導体事業で110億円(既存90億円、新規20億円)を見込む。これに対応し製造能力を23/8期末に月産7.5億円、24/8期末9.5億円、25/8期末に10.7億円まで高める方針も、今回、今期投資計画を抑制、需要に応じて環境に合わせ柔軟な対応を行ったとみられる。

 

 現状、半導体製造装置受注が2023年度は20%減程度が懸念される中で、同社受注も23/8期中は低迷を余儀なくされると判断、24/8期はQ1から受注が回復するとみられるものの収益の本格回復は24/8期の下期になるとみられる。また新規ユーザー向けは23/8期に4億円程度、25/8期に20億円までの拡大はチャレンジング。

 

 全体として24/8期は収益の緩やかな回復に止まり、25/8期中計予想の達成はかなり難しくなったとみられる。

 

 

 

(H.Mirai)

 

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