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ダイセキ環境ソリューション(1712) 23/2Q3決算説明動画メモ Q3は大幅増額着地

23/2期13.3%減収52.4%営利減予想はQ3巻き返しで増額見通しも期初計画比では減額

株価888円(1/6) 時価総額149億円  発行済株16,827千株

PER(23/2期DO予23.4X)PBR(1.02X)配当(23/2予)10円  配当利回り:1.1%

 

要約

・23/2Q3は土壌処理量が計画を上回り7.9%増収10.7%営利減と減益も計画比大幅増額着地

・23/2期は13.3%減収52.4%営利減予想もQ3巻き返しで増額見通しも期初比では減額

・中計目標の25/2期に売上高227億円、営利34.9億円は環境変化大きく減額見直し懸念

 

 

23/2Q3は土壌処理量が計画を上回り7.9%増収10.7%営利減と減益も計画比大幅増額着地

 

  汚染土壌調査から浄化処理まで一貫事業展開するダイセキグループの一員。1/5に23/2Q3決算が開示され、1/6に決算説明動画が開示された。23/2Q3は売上高45.14億円(10/3予想比8.27億円増額、7.9%増)、営業利益4.74億円(同2.12億円増額、10.7%減)で着地した。

 

 事業別では主力の土壌汚染調査・処理事業が売上高36.73億円(同7.76億円増額、7.1%増)、営利4.51億円(14.7%減)。全社での土壌処理量が期初計画を上回り、売上、利益ともQ1,Q2比で大幅増に。但し中京、首都圏の大規模インフラ整備案件で土壌搬入量が計画を下回り、利益は減益に。一方、中京地区は埋設混合廃棄物処理案件の継続的な搬入で利益貢献、Q3での利益底上げに貢献した。

 

 廃石膏ボードリサイクルは売上高6.09億円(1.7%増)、営利1.77億円(9.9%増)。グリーンアローズ九州が福岡県内の商業施設や県外の観光地施設など大型案件をコンスタントに受注、全体で四半期として過去最高の売上と高操業が続いている。

 

23/2期は13.3%減収52.4%営利減予想もQ3巻き返しで増額見通しも期初比では減額

 

 23/2期修正予想に対し、Q3累計進捗率は売上高で80.1%、営利で93.0%ながら23/2期予想は据え置き、売上高148億円(期初予想比41億円、修正予想比20億円減額、13.3%減)、営業利益10億円(同14.9億円、10億円減額、52.4%減)、経常利益10億円(52.6%減)、税引利益4.55億円(63.6%減)予想を堅持した。逆算し、部門別売上予想の開示では、主力の土壌処理事業がQ4に大幅減となるが、実際は堅調な処理が継続しており、全体として計画を上回る着地が見込まれる。なお、廃石膏ボード事業、その他事業は計画並みの見通しとなろう。但し期初計画比では依然として大幅減額に止まろう。

 

中計目標の25/2期に売上高227億円、営利34.9億円は環境変化大きく減額見直し懸念

 

  同社は中期計画として25/2期に売上高227億円、営利34.9億円を目標とした。但し現状、主事業である土壌汚染調査・処理事業については、リニア新幹線が静岡県の反対などもあり名古屋開通2027年計画が2029年以降にずれ込む見通し。また首都圏においては調布市での大深度トンネル工事における陥没・空洞事故発生で工事が大幅に遅延、昨年12月8日に漸く工事再開となったが、リニア新幹線を含め、他地域でのトンネル工事反対の運動などもあり、先行き不透明感がある。また関西圏についても2025年開催の万博が期待外れとの見方がある。一方で廃石膏ボード事業についてはグリーンアローズ中部で広域での営業活動、業容拡大のため他エリアでの新工場展開を検討、 グリーンアローズ九州は処理能力向上工事を行いこの1月に完成予定。処理能力は約30%増加見込で、中期的にも計画線に沿った拡大が見込まれる。また売上規模は小さいが、その他事業としてBDF(廃食用油由来のバイオ燃料)はバイオエナジーセンターに静置分離槽タンクを増設(今期期稼働予定)、生産能力向上(月間:70KL⇒100KL)させるとともに、東海エリア以外の回収ネットワークを構築し、廃食油仕入ルートを拡充、カーボンニュートラルのニーズの高まりを背景に高成長を目指す。このように、土壌汚染調査・処理事業以外では収益拡大の道筋が見えているものの、主力事業で計画立案時に対し前提条件が大きく変化、全体として中計の減額見直しが懸念される。

 

 

 

(H.Mirai)

 

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