銅需給予測 2023年は114千tの供給不足、2024年は298千tの供給過剰――ICSG発表
2023/05/09 18:08 FREE
2023年は114千tの供給不足、2024年は298千tの供給過剰――。ポルトガルのリスボンで開催された国際銅研究会(ICSG:4月27日~28日)で、2023年と2024年の需給などについて協議し、そんな銅の需給予測結果をまとめた。JOGMECがニュース・フラッシュとして報じた。
供給面では、銅鉱石生産量を2023年は対前年比3%増、2024年は同2.5%増と予測。2023年は主にコンゴ民主共和国、ペルーやチリでの鉱山の拡張による生産増加が見込まれるほか、多くの国でCOVID-19関連の制限からの回復が見込まれるという。24年も生産量の増加が見込まれるが、同年に生産を開始する鉱山の多くは年後半からの開始となる見通しである。
銅地金生産量は、2023年は対前年比2.6%増、2024年は同4.4%増と予測。主に中国における電解生産能力拡大の継続やコンゴ民主共和国のSX-EW(Solvent Extraction-Electrowinning 溶媒抽出-電解採取)事業の新設・拡張にけん引される見込みだという。
一方、需要面では銅地金消費量を2023年は対前年比1.4%増、24年は同2.8%増と予測。中国をはじめ他国でもコロナ禍からの回復が見込まれるとしている。
(IRuniverse G・Mochizuki)
関連記事
- 2024/05/20 フジクラ:社長ミーティングを開催した模様
- 2024/05/20 国内伸銅品PSI実績Report #49 銅条販売まだ回復せず
- 2024/05/20 DRCコンゴは中国企業の操業再開を許可した
- 2024/05/17 会話で読み解くLME入門24#米・英のロシア輸産入禁止措置で銅は1万ドル超えーー続伸する非鉄市場
- 2024/05/17 米利下げ期待でLME銅続伸、国内銅建値20円引き上げ1650円に
- 2024/05/17 「リスク分散の観点から調達先の多様化を進めている」――最新の国内銅スクラップ輸入動向
- 2024/05/16 住友金属鉱山:23年度決算経営戦略進捗状況説明会(後半:21中計主要戦略・施策の進捗状況)
- 2024/05/16 住友金属鉱山:23年度決算経営戦略進捗状況説明会を開催(前半:金属需給見通しなど)
- 2024/05/15 三菱マテリアル: 24/3期決算説明会を開催
- 2024/05/15 米国、中国産EV関税4倍に引き上げ 車載電池は3倍、中国は即刻反発